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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報マンダレー管区 ピンウールウィン県 ピンウールウィン郡区
資料にある地域情報メイミョウ
慰安所があった時期
記載内容メイミョウという町は、中国人が軍人相手の飲食店や雑貨店をひらいているほか、現地人の家もほとんどなく閑散としてる。内地の秋のすえの小春日和といった感じで、空気も乾燥している。三叉路までおりた一行は、そこにあったビルマ人の茶店に休んで、果物などを食べていた。昼すぎにトラック2台が司令部の方からおりてきて、三叉路で一時停車した。この三叉路には歩哨が立っていて、通行者はすべて連絡しなければならないことになっている。我々はすかさず、前方の車に乗っている将校に交渉して、便乗を依頼した。しかし、みごとに失敗した。すると茶店にいたピー(軍隊用語で慰安婦のこと)が、この将校になにやらビルマ語で話している。どうやら乗せてくれと頼んでいるようである。将校は、途中とても道が悪いから、揺れてもよければ乗れといっていたようだ。トラックは2台とも空車で、なにひとつ載せていない。女が乗ることになって、我々がひき退ることはない。今度は大槻見習士官がでていくと、将校はこちらの胸につけた経理部の胸章を見つけて、「ああ今度、東京からきた見習士官か」と顔色をかえて尋ねるので、いかにもその通りだと答えると、「よしきた」とばかりに快諾して、揺れてもよろしければ乗れという。この将校は、我々とおなじ第31師団(通称、烈兵団)の経理部員で、三輪中尉という人だった。
証言者平久保正男
証言者属性日本軍兵士・陸軍主計中尉
部隊名
資料タイトル真実のインパール 印度ビルマ作戦従軍記
著者、公文書発信者など平久保正男
公文書宛先
発行日2006.7.1
発行所光人社
ページ20
出典備考注:トラックはメイミョウからマンダレーに向かった。
備考 トラックはメイミョウからマンダレーに向かった。
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