記載内容 | 此処に2週間もいましたが、マンダレー北方30粁のマダヤに引き返し、部隊主力は駐留する事になりました。吉岡隊はマンダレーのオボに駐留です。マダヤという部落は鉄道の終点で小さいながら病院らしきものもあり、駅に勤める人達の官舎らしきものもあるが、勿論ビルマの事ですから、可成り大きいパゴダをもった、古くなって傾いてはいますが寺院もあり、此の地方の中心らしき町で、兵舎の建築をしなくとも聯隊がそのまま駐留に入る事が出来ました。・・・衣食が足りれば次に来るものは慰安婦の問題です。初めは現地人で何とかならないかと言う事で、経理室のおぢさんと交渉して見ましたが「マカンブー」「ムツシーブウ」で中々に捗りません。女は未だ余り帰っていないのですがどこかにひそんでいる筈で、生活にも困っているのではないかと思われるのですが、漸く職業婦人らしい女を4,5人見つけてくるのに10日もかかりましたか?然し此の人々は女に飢えている筈の兵達にもあまり評判はよくありませんでした。1ヶ月も経っての事ですか?師団が世話をしてくれた慰安婦は処女だと言う事で、師団長の巡視迄は手付かずに囲っておけといいう様な事で、涎れを流しながら待った全員の女房となり、カラダン作戦の始まるまで、帰還要員部隊と行をともにしました。 |