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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報シャン州 ラングーコ県 モンナイ郡区
資料にある地域情報モンナイ
慰安所があった時期
記載内容ビルマにはビルマ人が全体の60パーセントを占め、そのほかにシャン人、カチン人、カレン人、チン人と多種族の山岳民族がおり、移住者としてインド人、中国人が住んでいる。シャン人はビルマの東部地区のシャン州に住んで各地区に王様が統治していた。勿論、その上には英国の総督府があったわけだ。モンナイには王様が住んでおり町の人口は2千人くらいであったようだ。・・・当時の岡田大隊長は太っ腹な人で、これまでの戦闘で苦労をかけた兵士に対して労をねぎらうという意味と、不法な行為を防ぐ意味で慰安所を作るように指示した。普通ならばこれらの専門の業者が内地から来て作るのだが、戦闘直後であるから何千キロも離れている戦地に輸送も確立していない。モンナイの王様に相談して作った。ある日、王様の塀に放火があった。原因は、ここで働いていた女性が約束が違うと怒って間接的な抗議をしたのであった。原住民とのトラブルは、これくらいのことで比較的に軍隊との摩擦はなかった。平和な駐留であった。
証言者前田正雄
証言者属性日本軍兵士
部隊名菊兵団
資料タイトル菊兵団ビルマ死闘記 栄光のマレー戦から地獄の戦場へ
著者、公文書発信者など前田正雄
公文書宛先
発行日2007.12.16
発行所光人社
ページ156-157
出典備考本資料は光人社NF文庫版である。単行本を改題した。単行本は私家版「戦場の記憶」2000.1刊。
備考 現在の地図のタウンジーTaunggyiの東南にモンナイMong Naiがある。ちなみにアジア歴史資料センター:C141060191800のビルマ50万分の1の地図の同所はメンナイである。
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