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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報カチン州 ミッチーナー県 ミッチーナ郡区
資料にある地域情報ミチナ
慰安所があった時期
記載内容水上少将は控え目な方で、自ら一歩を譲られた格好で僅かな将兵と一緒に粗末な防空壕に入られたが、一方の丸山大佐は、自分個人用に特別な避難壕を作らせた。・・・その壕に妓が呼び込まれるとか、糧食が不足しているのを承知していながら、副食が少ないと当番を怒鳴るというような噂を、何かの折に聞いたが真偽のほどは判らない。私はこんな戦況の最中に、まさかという気もしたが、火の気の無い処に煙は立たぬーの譬もあることなので何ともいえない。連隊本部の付近には商売が駄目になった慰安所の妓たち10数人が避難してきて、前線に運ぶ握り飯などを作るのを手伝っていた。・・・このような状況下でミチナ守備隊は、孤立無援のまま、連合軍の熾烈な猛爆撃と、集中砲火の中にさらされることになった。・・・もう食うもの失くなって来たようだ。1日に2個ずつ配られていた握り飯が、いつからか1個に減っている。これは連隊本部附近に避難している慰安婦が握ってくれているという話だ。どうかするとその1個が届かない日がある。生米をかじった。
証言者三浦徳平
証言者属性日本軍兵士
部隊名第33軍 連隊本部
資料タイトル一下士官のビルマ戦記 ミートキーナ陥落前後
著者、公文書発信者など三浦徳平
公文書宛先
発行日1981.4.30
発行所葦書房
ページ208-209, 213
出典備考
備考 現在の地図のビルマの北部にミッチーナーMyitkyinaがある。カチン州の州都である
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