出典種別 | 兵士の回想録等 |
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現在の地域情報 | カチン州 ミッチーナー県 ミッチーナ郡区 |
資料にある地域情報 | ミートキーナ |
慰安所があった時期 | |
記載内容 | 私達山口小隊の警備地点は最前線とは違い敵と直接、撃ち合うこともなくあまり緊迫感はありません。けれども砲撃と爆撃は段々に激しくなり河内軍曹の命令で掩体壕も作りました。機銃掃射を受けて何人かがタコ壺で死にました。横の部落の家も次々に壊されたり、焼けたりして僅か1軒だけが傾いて残りました。部落民は既に1人残らず立ち去ってしまいましたし、兵隊たちも負傷したり死んだりして少しずつ減っていきます。こんな状態をジリ貧と言うのでしょうか、僅かですが貯蔵した糧秣もとうとう食い尽くして、その後は後方に人員割り当て数の握り飯を貰いに行くようになりました。連隊の経理室の兵隊たちが苦労して飯を炊き、それを避難している慰安所の妓たちが握って呉れているとのことでした。 |
証言者 | 江副 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | 第18師団 |
資料タイトル | ビルマ戦線の死角 <菊兵団メークテーラに潰ゆ> |
著者、公文書発信者など | 三浦徳平 |
公文書宛先 | |
発行日 | 1992.8.10 |
発行所 | 葦書房 |
ページ | 53-55 |
出典備考 | |
備考 | 現在の地図のビルマの北部にミッチーナーMyitkyinaがある。カチン州の州都である |