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資料の詳細

出典種別 目撃証言
現在の地域情報奈良県 天理市
資料にある地域情報天理市 柳本飛行場
慰安所があった時期1944年6月
記載内容大和海軍航空隊の大和海軍航空基地(通称・柳本飛行場)についての文献資料は殆ど残っておらず、わずか防衛庁図書館に当時の地図2点と飛行場の規模を示す文書だけだ。・・・柳本飛行場は、1943年秋から3千人の朝鮮人を朝鮮半島から強制連行し、1944年6月開設された。強制連行で飛行場建設をさせられた人(韓国在住)の証言によると、海軍施設部が管理し、飛行場建設とともにトンネル堀もさせられ、43年強制連行されたときには慰安所があり、40人ほどの朝鮮人女性が連行されていたという。・・・劉さん(1918年生)は故郷での生活の苦しさから、先に日本に来ていた両親を頼りに1935年夫と渡日。大阪で暮らしたが、空襲をのがれて、1944年桜井に来た。
・1944年~45年柳本飛行場の飯場へ買い出しに何度かおったおり、慰安所と女性を見た。その家のまわりに官憲はおらず、近づくことができ、昼間家の外でたむろする女性を見ることがあった。
・解放後、姜正市さん(故人)が3~4人か4~5人柳本のその女性を桜井の朝鮮人集落に連れて来て、隣や向かいに住み、共に生活ししゃべったり、遊んだりした。
・名前は、モモちゃん・キミちゃん・ツバキさんの3人を覚えている。(本名を使わず、源氏名のみ)
・ツバキさんは病気で亡くなったが、他の女性はしばらくして国に帰った。
証言者劉玉辰
証言者属性強制連行の労働者、1944年に桜井に居住
部隊名
資料タイトル朝鮮人従軍慰安婦問題 資料集Ⅱ
著者、公文書発信者など朝鮮人従軍慰安婦問題を考える会
公文書宛先
発行日1992.1.31
発行所朝鮮人従軍慰安婦問題を考える会
ページ20-21
出典備考川瀬俊治「奈良・在日朝鮮人史」
備考 柳本飛行場は企業慰安所と思われる。奈良市の南、天理市の一部(南部)に柳本町がある。
※日本軍慰安所マップの地点としては反映させていない。
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