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資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報沖縄県 国頭郡 伊江村 字西江前
資料にある地域情報西江前
慰安所があった時期
記載内容昭和20年3月23日の上陸前の空襲から米軍の上陸までの間、壕堀り、蛸壺、戦車壕、などの作業は行われていましたが、私は当番兵でしたから中隊長の世話と伝言を大隊本部に持って行くことなどをやっていました。・・・ちょうど慰安所のハルちゃんが遊びに来ていたので、「スキ焼きの作り方教えてくれないか」と言うとハルちゃんは大笑いして「この兵隊さんスキ焼き作ったことないと言って困ってるよ」と中隊長に言いました。ハルちゃんは糸満出身で辻の遊廓にいたのですが、徴用されてこちらに来ていた人です。・・・伊江島の慰安所は民家を借りて作ってありましたが、ベットとベットの間に天幕を下げて仕切られていました。兵隊たちはここに何十人も並んで、順番を待っていましたが、横着な兵隊は後がつかえているからといって天幕をあけて、いたずらするのもいました。でも皆が皆、慰安所に行くわけではなくて、あんな所には行かないという兵隊も沢山いました。慰安所の女性は5名いましたが、ほとんどが辻のジュリ(芸妓)あがりで、朝鮮の女性は伊江島にはいませんでした。慰安所は田村隊に1か所しかありませんでした。我々第3中隊の壕は元郵便局で、壕の前が慰安所になっていて、「慰安所の前の壕」と言えばみんなが知っていました。
証言者佐次田秀順
証言者属性日本軍兵士
部隊名第二歩兵隊第1大隊第3中隊
資料タイトル証言資料集成 伊江島の戦中・戦後体験記録─イーハッチャー魂で苦難を越えて─
著者、公文書発信者など伊江村教育委員会
公文書宛先
発行日1999.3.31
発行所伊江村教育委員会
ページ808-809
出典備考佐次田秀順「13 米兵の目を逃れつつ2年間のカジマル樹上生活」
備考 2007年3月28日の古賀による聞き取り調査。
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