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資料の詳細

出典種別 目撃証言
現在の地域情報沖縄県 国頭郡 東村 川田
資料にある地域情報川田村
慰安所があった時期1945年1月
記載内容1月16日●作業班長に任命される。任務は、書きたくないが、あえて書けば、「慰安婦の幕舎づくり」だ。恥ずかしく、けがらわしい任務だ。・・・
1月18日●今日、幕舎1棟が完成した。幕舎というより、苫屋といった方がふさわしいような、みすぼらしい家だ。・・・完成した1棟2室、11人の女達が合宿するよう、大声で命令する。・・・1部屋は2坪くらい。この2部屋に11人なら、足をのばして眠れる。・・・慰安婦達がふろしき包みを持って、ぞろぞろと集まって来る。5人と6人に分けて、1部屋ずつ割り当ててやる。木賊の床に、毛布さえ敷けば、寝られる。・・・
1月25日●慰安婦の「幕舎づくり」作業を始めてから、10日目になる。午前中に、4棟の幕舎が完工した。慰安婦が集まって来て、ようすをうかがう。
1月27日●日曜日だ。毎週日曜日は休日だが、行く所のない隊員達は、川のほとりで洗濯をするだけ、そのほかは、内務班で寝ころがっているだけだ。ところが、今日は、慰安所の遊興が許可される。・・・慰安所には、熱狂の行列が、延々とつづく。花代は2円50銭。まず事務室の前で、切符を買わねばならない。次に、各部屋の戸の前に行列をして、入房者が出て来るのを待つ。入房時間は、わずか3,4分で、次の番の者が入って行く。今日は7百人の休日だ。そのうち3百人が、慰安所に出かけたとしても、11人の女が全部、受け入れなければならないのだから、この稼業もたいへんだ。
証言者金元栄
証言者属性朝鮮人軍夫
部隊名球部隊(政井少佐)
資料タイトル朝鮮人軍夫の沖縄日記
著者、公文書発信者など金元栄
公文書宛先
発行日1992.7.15
発行所三一書房
ページ70-85
出典備考
備考 現在の地図の沖縄本島の北部の東側に東村がある。川田村は東村の川田と思われる。
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