証言,公文書等,様々な文書を徹底調査

資料の詳細

出典種別 兵士の回想録等
現在の地域情報沖縄県 島尻郡 座間味村 阿真
資料にある地域情報座間味島
慰安所があった時期1944年9月
記載内容陸軍海上挺進第1戦隊所属の衛生伍長として、9月には広島の宇品から汽車で鹿児島へ行き、3,4泊してから船に乗りました。軍医が沖縄へ行くと教えてくれましたが、那覇の港に到着し、他の部隊は降りていくのに私たちには下船命令がでません。どこへ行くかわからないまま、船は那覇の港をゆっくり出帆、1944年9月10日の明け方に到着したのが座間味島でした。衛生兵としての私の仕事は、軍医の補助でした。軍医は、日本兵、軍夫だけでなく住民も診ていました。座間味島の阿真部落には慰安所も設置され、みんな朝鮮の子で、日本語も上手でいい子たちでした。「たまにはいらっしゃいよ」とからかわれましたが、衛生兵としては「慰安婦」は「部下」あたるので行きませんでした。慰安所ではときおり性病検査もしていました。過マンガン酸カリウム0.011%という赤紫色の消毒液で局部を消毒するのは、軍医の仕事でした。慰安所へ行ったのはほとんど下士官か将校だったと思います。特別幹部候補生(特攻隊)は17歳から20歳の若者でしたし、兵隊は特攻艇を隠す穴掘りで疲れきっていたからです。
証言者野村盛明
証言者属性日本軍兵士、衛生兵
部隊名
資料タイトルwam第10回特別展カタログ「軍隊は女性を守らない 沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力」
著者、公文書発信者などアクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)編
公文書宛先
発行日2012.12
発行所
ページ25
出典備考2012年wamによる聞き取り調査
備考 那覇市の西方海上に慶良間諸島がある。慶良間諸島のひとつに座間味島がある。座間味島の西側が阿真である。
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