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資料の詳細

出典種別 目撃証言
現在の地域情報沖縄県 島尻郡 座間味村 阿嘉
資料にある地域情報阿嘉島
慰安所があった時期1944年11月
記載内容かつて慰安所に使われていた家は、部落はずれに2軒並んで建っているヨナミグヮーとアガリヤーだという。ヨナミグヮーもアガリヤーも屋号である。・・・その頃、キクエさんは20歳、キクエさんより先に炊事係になっていた人は、おばさんといっても25,6歳、2人の子持ちだった。1日の仕事は、朝10時に軍の主計部へ行って、その日必要な品々を伝票に記入することから始まった。伝票と引換えに、その日の食料が支給されたから、それを受取り、品目、数量に間違いがないかを確認して慰安所に運んだ。慰安所に着くと、すぐに昼食の仕度にとりかかる。風呂も午前中に沸かしてしまう。女たちは客が来る前に入浴をすませていた。・・・7人のうち、一番若かったのはマチコと呼ばれていたコマチ、18歳だった。コハルとミハルはともに20歳、アケミが23歳、ユキコとも呼ばれていたコユキとシノブが25歳、一番年長のコハナは30歳ぐらいだったろうか。・・・帳場を受持っていたのは、スズキという30歳過ぎの東京出身の男だった。すでに兵役をすませており、軍隊時代には軍曹までいったと話していた。・・・阿嘉島の慰安所も、渡嘉敷島や座間味島の慰安所と同様、前に述べた山第3475部隊の内務規定にほぼ近い形で営業されていた。7人の女たちが阿嘉島にいたのは、3か月余にすぎない。
証言者兼島キクエ 垣花さん
証言者属性地元住民 キクエさんは慰安所を手伝っていた炊事婦
部隊名
資料タイトル赤瓦の家
著者、公文書発信者など川田文子
公文書宛先
発行日1994.1.24
発行所筑摩書房
ページ246-250
出典備考本資料はちくま文庫版である。単行本は1987.2.27筑摩書房刊。
備考 那覇市の西方海上に慶良間諸島がある。慶良間諸島のひとつに座間味島がある。座間味島の南西に阿嘉島があり、行政区画上は座間味村阿嘉である。
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