証言,公文書等,様々な文書を徹底調査

資料の詳細

出典種別 目撃証言
現在の地域情報沖縄県 宮古島市 城辺字下里添
資料にある地域情報上区のサズガー部落
慰安所があった時期1944年
記載内容昭和19年は私達は4年生でした。・・・その頃、中等学校に学ぶ者は、通学する乗物がありませんので平良で下宿とか自炊をしなければなりません。私も小さな部屋を借りて自炊生活をしていました。土曜日の午後家に帰り、日曜日の夕方平良に戻るのです。その途中に私は時々嫌なものを見ました。上区のサズガー部落に「ピー家」と言うのがありました。そこに何人の朝鮮人慰安婦がいたのかわかりませんが、その中の1人が気狂になっていて「アリラン、アリラン、アラリヨ」と歌ったり、ブツブツ一人言を言いながら髪を振り乱して歩いているのです。恐ろしかったり、気の毒に思ったり、あの姿は今でも忘れられません。
証言者川平フジ
証言者属性地元住民 満16歳
部隊名
資料タイトル城辺町史 第二巻戦争体験編
著者、公文書発信者など城辺町史編纂委員会
公文書宛先
発行日1996.3.30
発行所城辺町役場
ページ457-459
出典備考
備考 下里愛子、久貝吉子、U、Y、国仲繁男、荷川取松金、川平フジは下北にあった同一の慰安所を証言していると思われる。現在の地図の宮古島の中央付近に、宮古空港の脇を通る平良・城辺線が友利・砂川線と分岐する地点(野原越交差点の少し南)があるが、その分岐点の少し南にツガ川があり、その東方に佐事川がある。慰安所はこの佐事川の少し北である。沖縄県農業研究センターの南にあたる。慰安所の位置は、宮古市の行政区画上は、城辺字下里添である。
テキストのコピーはできません。