出典種別 | その他 |
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現在の地域情報 | 江蘇省 南京市 鼓楼区 |
資料にある地域情報 | 南京 鼓楼飯店 |
慰安所があった時期 | 1937年12月頃 |
記載内容 | 〔12月31日〕 〇午后、小口大尉は■13佐伯、平尾と現地調弁品の検査を為す。大変な騒きなり。*「現地調弁品」とは、地元で徴募した「慰安婦」のことであろう。その性病検査をしたのだが、兵士たちは興奮して大騒ぎになった。慰安所の開設は、31日か新年かはっきりしないが、大騒ぎのうちに、1937年は暮れた。 〔1938年1月2日〕 〇午前、榊原参謀と■13に行き、鼓楼飯店にて佐々少佐と共に検査。東和洋行の松原氏夫人か連れて来たものなり。*榊原参謀とは上海派遣軍参謀部第3課の榊原主計少佐、佐々少佐とは同第3課の佐々哲爾参謀である。これは、断定できないが、東和洋行の松原夫人が連れて来た「慰安婦」の性病検査を新年早々に行なったということではないだろうか。日本人「慰安婦」ではないだろうか。また、参謀部第3課の参謀2人が出てきているということは、慰安所担当は第3課になったことを示すものであろう。 |
証言者 | 渡辺進軍医大尉 |
証言者属性 | 日本軍兵士 |
部隊名 | |
資料タイトル | 南京・上海の慰安所と上海派遣軍軍医部―「渡辺進軍医大尉日記」から |
著者、公文書発信者など | 吉見義明 |
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出典備考 | 渡辺進『江南行 弐 渡辺大尉』/『季刊戦争責任研究』第27号、2000、31ページ |
備考 | 名称のとおり鼓楼区にあると思われる。現在の行政区画上は南京市鼓楼区である。 |