資料の詳細

出典種別	兵士の回想録等
現在の地域情報	江蘇省　南京市
資料にある地域情報	南京
慰安所があった時期
記載内容	警備している時、三交替なのでみんな暇で退屈だったので、よく女の子を捕まえにきましたよ。兵隊の中でも後備役と予備役、現役の初年兵もいて、後備役たちの中には自分の娘と同じぐらいの女の子がいたりして「やめてやれや」と言っている人もいましたな。現役の初年兵は、（古兵の目が）怖くてやってませんよ。予備役たちは若いのでよく強姦してましたな。 南京では、8中隊の天野郷三中尉がその中隊が駐屯している所に慰安所を作ってましたよ。ひどい人間でしたな。憲兵が入って来たのは天野中尉を連れて行くためだったそうです。これは兵隊からの噂で聞いたことです。そして南京にいる間に軍法会議があったことを聞きました。そして天野中尉がどうなったかは分からないけれど、部下の軍曹は一等兵になって部隊に帰ってきたことを聞きましたよ。あの中隊は女郎屋をやっていると聞いたことがあるんです。あの中隊は当時朝香宮の護衛についていたので、皆が「朝香宮さんもえらい人に護衛についてもらっているね」と笑っていましたわ。
証言者	徳田一太郎
証言者属性	日本軍兵士
部隊名	第16師団歩兵第33連隊第2大隊
資料タイトル	南京戦ー閉ざされた記憶を尋ねてー元兵士102人の証言
著者、公文書発信者など	松岡環
公文書宛先
発行日	2002.8.15
発行所	社会評論社
ページ	134
出典備考	注：アジア歴史資料センターで天野郷三を検索すると、「叙位取消の件」のデータがヒットする。1938年5月20日のこと。詳細な理由は不明だが、「上官脅迫の罪状に依り去る3月30日中支那派遣軍軍法会議に公訴提起（4月28日禁固3年の判決言渡あり）せられたる事」がその理由のようだ。アジア歴史資料センター：A11114603300
備考	南京は中国東部にある江蘇省の省都であり、江蘇省の南西部にある。