【wam緊急ミニ企画展】徹底検証! 読売『慰安婦』報道
加藤談話は酷評

1992年7月6日の第1次政府調査結果(加藤談話)は、翌日に大きく報道されています141「軍が主体となって慰安所を設営していたことを裏付けた」としつつ、4「ほど遠い全容解明」と題した市民社会の声を大きく紹介しています。また2「慰安婦に関する書類は、敗戦と前後して大半が責任追及を恐れる軍関係者らに処分されたと言う」と説明、「国民の一人一人が、自らの心に問い直す時期が来ていると言えよう」としめくくっています。1992年の時点では、2でも4でも人数に関しては「8万とも20万とも」等の記述がみられます。

記事 1~4


記事抜粋

軍が主体となって
慰安所を設営していたことを裏付けた


記事抜粋

「慰安婦に関する書類は、敗戦と前後して大半が責任追及を恐れる軍関係者らに処分されたと言う」

国民の一人一人が、自らの心に問い直す時期が来ていると言えよう

8万とも20万とも




記事抜粋

8万とも20万とも


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強制連行へのこだわりはピカイチ

記事 5~11

511の「強制連行」にこだわる世論を反映する記事や、1216の韓国での聞き取り調査を追う報道の数々。これらの記事からは、「強制連行」は何を意味するのか、その定義にはさまざまな解釈があったことを示しています。
「連行があった場合でも、公文書に、無理やり連れてきたと書くはずがなく、今後も発見は難しい」(政府筋)8
「慰安婦の強制連行については、軍人がどういう形で関与したものを指すのか、はっきりしていないため、聞き取り調査を通じて「定義づけ」を行う狙いもあるようだ」9
「民間業者による元慰安婦の募集(徴用)の実態は、①力ずくで無理やり連れて行かれた、②言葉巧みにだまされた、③ある程度の自由意思はあったが、仕方なく応じたーなどと、程度に応じて分類できる。日本では、旧軍人らが①のみを強制連行としたいのに対し、韓国側は広く、②と③も当然、強制連行であると訴えたのである。18
ここでは、連行、募集、徴用がほぼ同義語として使われていることもわかります。








記事抜粋

連行があった場合でも、公文書に、無理やり連れてきたと書くはずがなく、今後も発見は難しい」(政府筋)


記事抜粋

慰安婦の強制連行については、軍人がどういう形で関与したものを指すのか、はっきりしていないため、聞き取り調査を通じて「定義づけ」を行う狙いもあるようだ






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河野談話への道

記事 12~16












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河野談話の翌日の報道

記事 17~19

「河野談話」発表の報道には、批判的な論調はありません。19のように「戦後処理の始まり」との市民社会の声を紹介し、また政治部の記者は「歴史の暗い谷間で辛酸をなめ、長い年月をへてようやく告発する勇気を持つことができた元慰安婦の精神的痛手をどう救済し、この問題を飽食の平和に生きる個々の日本人としてどう総括するか―という視点が欠ければ、相互不信はぬぐい切れない」18と解説しています。




記事抜粋

民間業者による元慰安婦の募集(徴用)の実態は、①力ずくで無理やり連れて行かれた、②言葉巧みにだまされた、③ある程度の自由意思はあったが、仕方なく応じたーなどと、程度に応じて分類できる。日本では、旧軍人らが①のみを強制連行としたいのに対し、韓国側は広く、②と③も当然、強制連行であると訴えたのである。

歴史の暗い谷間で辛酸をなめ、長い年月をへてようやく告発する勇気を持つことができた元慰安婦の精神的痛手をどう救済し、この問題を飽食の平和に生きる個々の日本人としてどう総括するか―という視点が欠ければ、相互不信はぬぐい切れない




展示パネル 3