【wam緊急ミニ企画展】徹底検証! 読売『慰安婦』報道

『読売新聞』の「慰安婦」報道の検証をしてわかったことの1つが、韓国の「慰安婦」被害者に関する報道、とりわけ証言や写真が少ないことです。1991年8月14日の金学順さんの名乗り出の記事もなく、韓国ソウル大使館の前で毎週水曜日に実施してきた「水曜デモ」の写真も1987年から2007年までは1枚も見つかりませんでした。

3の1992年の国際公聴会の記事は、その中でも貴重なものです。北朝鮮と中国の被害者が集会で証言した内容を紹介しており、北朝鮮と韓国の被害者が出会った象徴的な場面の写真を付しています(ちなみに、写真の右端に金学順さんですが、記事にもキャプションにも韓国の被害者の名前は書かれていません)。オランダのように、読売として個別に被害者にインタビューをした形跡はなく、8の写真でも被害者の名前は記されていません。韓国の被害者はほとんど「匿名」状態なのです。

8はカンボジアで慰安所に入れられたフン・ハルモニを大きな写真とともに取り上げています。ただこれは「地球劇場」という外国の話題を伝えるコーナーで、「苦労を重ねた女性の『家族さがし物語』は、経済優先の社会で最近薄れつつある韓国人の人情を再び呼び覚ました」という韓国の国内エピソードとして扱われています。

45914は、日本で起こされた韓国や在日の「慰安婦」訴訟の記事です。判決の結果は追っていますが、原告の主張は「訴えによると」と前置きして被害実態を伝えたり、写真がない小さな扱いが多くフィリピンやオランダと比べてみると違いを感じざるを得ません。

一方、写真が何度も出てくるのが映画「ナヌムの家」の監督のビョン・ヨンジュさん。19では、来日したキム・ユンシムさんの姿も出てきます。被害体験は記事にはありませんが、「映画を通して過去の出来事や私たちの体験を少しでも知ってもらいたい」との発言が書かれています。

記事 1~5










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記事 6~10





記事抜粋
苦労を重ねた女性の『家族さがし物語』は、経済優先の社会で最近薄れつつある韓国人の人情を再び呼び覚ました






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記事 16~20








記事抜粋

映画を通して過去の出来事や私たちの体験を少しでも知ってもらいたい




展示パネル 6