会期: 2020年12月12日(土)~2021年12月4日(土)20(月)*延長しました
「責任者を処罰せよ」――日本軍「慰安婦」として受けた被害を名乗り出て、1997年に亡くなった姜徳景(カン・ドッキョン)さんが遺したメッセージです。この思いに応え、2000年には民衆法廷として「女性国際戦犯法廷」が東京で開かれ、日本軍性奴隷制度の責任者として天皇裕仁を含む10名の日本軍高官に有罪判決が下されました。
それから20年、日本社会は侵略戦争と植民地支配に対する責任に向き合ってきたでしょうか。天皇は、軍の最高責任者・大元帥でしたが、敗戦後も裁かれることはなく、天皇の責任を問う声は、戦中は「大逆罪」「不敬罪」などで処罰され、戦後も暴力の対象となりました。この小さな民衆の声を伝えることからその忘却を問います。