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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【企画展示】いま、再び出会う:松井やより 全仕事

会期:2022年12月10日(土)~2023年12月24日(日)*延長しました

yayori_exhのサムネイル松井やよりさん(1934年4月12日-2002年12月27日)は、日本を代表するジャーナリストの一人でした。彼女の記事を読んだ読者は「私たちは何に怒り、どう行動すべきか」を考えずにはいられなくなります。公害、食品汚染、買春観光、アジアと開発援助、女性の人権、JFC(日比混血児)、そして日本の戦争責任と日本軍「慰安婦」。どれも鋭い切り口で世論を喚起しました。

ジャーナリストは「中立」でなければならない――そんな圧力と無縁のやよりさんは、新聞記者のかたわら、女性活動家としてNGOを立ち上げ、市民運動に積極的に参加しました。NGOという言葉をいち早く日本に紹介し、市民やジャーナリストがどう社会を変えていくのか、自らが行動で示しました。68年の生涯を駆け抜けたやよりさんの足跡をたどります。

【主な展示内容】

アルバムでたどる子ども・青春時代

新聞記者としての全仕事

  • 高度経済成長:水俣病、食品汚染
  • 女性の視点:買春観光反対、女性差別撤廃条約
  • 韓国の民主化運動、日本軍の戦争犯罪
  • 政府開発援助(ODA)とアジア
  • 松井やよりの70 人の「ひと」欄、ほか

松井やよりが書いたもの

自分が書いた記事をすべてノートに貼って保存していたやよりさん。館内では朝日新聞だけでなく、ミニコミや雑誌も含め、彼女が書いたものを閲覧できます。

*松井やよりさんについては、女性国際戦犯法廷アーカイブズのウェブサイトにある映像『松井やより 全力疾走 ガンと闘った2ヵ月半の記録』と『松井やより アルバムでたどるその時代と生涯』もご参照ください。


wam常設展示

日本軍「慰安婦」、基本のキ

2022年12月10日(土)スタート

「日本軍『慰安婦』制度って、本当はどんなものだったの?」
マスコミやインターネットの情報だけではわからない、日本軍性奴隷制度の実態を知りたいと思う来館者が、老若男女問わずwamに足を運んでくれます。そこで、日本軍「慰安婦」制度の基本がわかるパネルをセレクトした「基本のキ」を常設展示にすることにしました。

日本軍「慰安婦」制度のしくみ、日本軍から性暴力を受けた各国・地域の女性たちの証言や元日本軍兵士の証言、アジア太平洋地域に広がった慰安所の地図と日本軍の公文書。教科書では触れられてもほんのわずかな日本軍「慰安婦」制度の被害と加害の概要を伝えます。