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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

第3回特別展 置き去りにされた朝鮮人「慰安婦」展

【展示期間】 2006年4月29日(土)- 11月12日(日)

日本の敗戦時、日本軍はアジア各地で慰安所に連行した女性たちを置き去りにしました。
日本の敗戦により植民地支配から解放され、半世紀を過ぎてようやく祖国に帰った女性たち。
しかし、今もなお、帰国できない女性や、連行地で息をひそめて生きている女性たちもいます。被害者たちの声に背を向け続けている日本政府。
被害女性たちの正義は、「置き去り」にされたままです。女性たちにとっていまだ終わらない戦争・・。ハルモニたちの叫びに、耳を傾けてください。

【主な展示内容】

・朝鮮人「慰安婦」と植民地支配
 なぜ、朝鮮人女性は、「慰安婦」にされたのか?
 なぜ、連行地に置き去りにされたのか?
 朝鮮植民地支配の視点から明らかにします。

・半世紀後に韓国に帰ったハルモニたち
 日本の敗戦から半世紀以上を経て、数名の女性たちが韓国に帰ってきました。置き去りにされた女性たちの過酷な半生を追います。

・宋神道さん ―闘いと人生―
 中国で7年間も「慰安婦」を強いられた宋さんは、解放後、日本兵に騙され日本に連れてこられました。在日として生きてきた宋さん、正義の実現を求めて闘ってきた宋さんの人生と闘いを綴ります。

・朴永心さん ―北朝鮮に生きるハルモニ―
 日本政府の責任からも人々の関心からも置き去りにされてきた北朝鮮の被害者たち。6年間にわたり「慰安婦」を強いられた朴さんの足跡を、米軍撮影の写真を見ながらたどります。

・韓国・女たちの闘いの60年史
 90年代に入り、金学順さんが沈黙を破った背景には、韓国の女性運動の大きなうねりがありました。女性労働運動、基地村の女性たち、在日の女性運動、性暴力との闘いなどを通して、戦後の韓国の女性たちの歴史をひもときます。


【カタログ】

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置き去りにされた朝鮮人「慰安婦」展