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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【wam第11回特別展 秋の連続セミナー】台湾のこと、知ろう―台湾の元「慰安婦」裁判と台湾民主化運動の支援から

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wam第11回特別展 秋の連続セミナー

台湾のこと、知ろう―台湾の元「慰安婦」裁判と台湾民主化運動の支援から

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wamでは台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会のみなさんと一緒に、昨年11月から「台湾展」の準備を行ってきました。その中で痛感したのは、台湾の植民地支配の実態や、それが台湾の戦後に与えた影響を、私たちがほとんど知らないできたということでした。
秋の連続セミナーで、台湾の「慰安婦」被害者支援や戦後台湾の民主化運動支援に関わってきた方々のお話を聞き、マスメディアからは見えにくい“台湾の歴史と今”を学びませんか。

■ 場 所 
wamオープンスペース
■ 参加費 800円(会員割引あり)

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第1回 9月2日(金)18:30~20:30
台湾の「慰安婦」裁判と支援運動 

柴洋子さん(しば・ようこ 台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会)

1999年7月、台湾の9名の「慰安婦」被害者が、日本政府の謝罪と賠償を求めて訴訟を起こしました。台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会の柴さんは、1999年の会の立ち上げ以来ずっと、裁判の原告ではない女性たちも含め、台湾の被害女性たちを支援してきました。台北市婦女救援基金会が続けてきたワークショップにも参加し、いつも阿媽たちをすぐそばから見てきた柴さんに、裁判支援やワークショップを通して見えてきたこと、その中で変化してきた阿媽たちの姿をお話しいただきます。

 
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第2回 10月18日(金)18:30~20:30
台湾の「慰安婦」裁判とは何だったのか

藍谷邦雄さん(あいたに・くにお 台湾の元「慰安婦」裁判弁護団)

台湾の「慰安婦」裁判は、被害者が涙ながらに訴えた被害の事実すら認定しない無情な判決が下され、2005年2月に最高裁で上告棄却が決定されました。藍谷さんには裁判の弁護団として、裁判官の不誠実な態度を目の当たりにし、原告の女性たちの被害の事実に向き合ってきて感じたことや、提訴に込めた思いについて語っていただきます。また、審理の過程や判決を振り返りながら、裁判提訴が被害女性や日本と台湾の社会に与えた影響についてもお聞きします。

 
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第3回 11月8日(金)18:30~20:30
台湾の民主化運動支援・日本での経験から

川見一仁さん(かわみ・かずひと 元「陳明忠事件を考え救援する会」)

「なぜ台湾は親日なのか?」様々な場面で受ける質問です。日本による植民地支配の美化には戦後の国民党支配下での弾圧が深く関わっています。一方、台湾民主化後は、中国との関係の多様で複雑な政治性が、私たちの台湾理解を困難にしています。そこで1980年代から台湾の民主化支援運動を続け、今は靖国キャンドル行動の事務局をつとめながら、台湾の人々と連帯してきた川見さんにお話を聞きます。国民党でも民進党でもないチワス・アリさんの立場、連帯の取り組みから見えてくる“台湾の今”を議論できる場にしたいと思っています。