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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【2.11】源淳子さん(wamセミナー 天皇制を考える(9))

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天皇制と仏教
檀家制度と妻帯仏教が天皇制を支える

日 時: 2023年2月11日(土・休)14:30~17:00
お 話: 源淳子さん
会 場: wamオープンスペース(定員25名/予約制・先着順)
参加費: 1000円

*オンラインは後日配信のみになります。当日会場参加は定員に達したため締切ました。
*会場でご参加の方はマスクをご着用ください。
*新型コロナの感染状況によって、セミナー開催方法に変更の可能性があります。
*申し込みはGoogleフォームでお願いします。

「七五三や厄除けは神道で」「結婚式はキリスト教で」でもやっぱり「葬式は仏教で」・・・。

「わたしは無宗教」という人が多い日本で、実は日常的に様々な宗教的行事が営まれています。なかでも仏教は、宗教的な縛りが緩そうに見えるものの、檀家制度をつうじて「家制度」を支え、天皇制を支え続けてきました。アジア太平洋戦争においては、天皇のために死ぬこと、兵士として敵を殺生することをよしとした仏教が、戦後自らをどう反省してきたのか、厳しく問う必要もあります。

仏教はまた、女性が自らの生と性を選び取るための障害となるような「女人五障(にょにんごしょう)」や「変成男子(へんじょうなんし)」といった差別的な教義があり、仏教者は女性の罪深さを教化してきました。ジェンダーの視点から日本の宗教を研究してきた源淳子さんは、「個」の確立になくてはならない「宗教的自立」を確保することが、今こそ大事だといいます。さまざまな不安が煽られる時代だからこそ、宗教を見極めるために学び、考える時間を持ちたいと思います。ぜひふるってご参加ください。


【ゲスト紹介】 みなもと・じゅんこ
1947年生まれ。島根県奥出雲町の浄土真宗本願寺派の寺に生まれる。フェミニズムの視点で日本の仏教をはじめ宗教における女性差別の研究を続けながら、「大峰山」の女人禁制や、東本願寺での女性差別パネル撤去事件などに対して声をあげ続けている。単著に『仏教と性』(三一書房、1996年)、『フェミニズムが問う仏教』(三一書房、1996年)『フェミニズムが問う王権と仏教』(三一書房、1998年)、『「母」たちの戦争と平和』(三一書房、2008年)『自分らしい終末や葬儀の生前準備―「生老病死」を考える』(あけび書房、2017年)、『仏教における女性差別を考えるー親鸞とジェンダー』(あけび書房、2020年)、編著に『「女人禁制」Q&A』(解放出版社、2005年)など多数。