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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【韓国】釜山(プサン)広域市議会の決議(2010.4.9 採択)

日本軍「慰安婦」問題解決を要求する決議案

釜山広域市議会は、1930年から第2次世界大戦に至るまでの間、日本帝国主義の軍隊がアジア・太平洋地域の女性たちを強制的に日本軍「慰安婦」として性奴隷化した残酷な人権蹂躙の歴史を記憶している。

釜山広域市議会は、日本軍「慰安婦」問題解決のために国内はもちろん、国際的関心を呼び起こし20余年以上活動してきた被害者と民間諸団体の努力を積極支持・激励し、この間国連人権委員会と国連女性差別撤廃委員会、米国、ヨーロッパ、カナダなど諸外国議会が日本政府の謝罪と法的賠償、正しい歴史教育などを要求した決議事項を支持する。
釜山広域市議会は、2008年3月に日本・宝塚市議会をはじめとし、日本14市議会で[日本軍「慰安婦」問題に対する国家の誠実な対応を求める決議文]採択を歓迎する。また、2008年10月に大韓民国国会で採択された[日本軍「慰安婦」被害者名誉回復のための公式謝罪および賠償を求める決議案]をはじめとし、各都市議会で相次ぐ‘慰安婦’問題解決を求める決議案採択も積極支持する。

ここに釜山広域市議会は、被害者たちの要求と国際社会の勧告を受けずにいる日本政府の態度に深刻な憂慮を表明し、一日も早く国際社会の勧告を履行し、日本軍「慰安婦」被害者の名誉と人権を回復させることを要求する釜山市民の意志を集め、次のように決議する。

1.釜山広域市議会は、1930年代から第2次大戦に至るまでの間、日本帝国主義の軍隊がわが国とアジア太平洋地域の女性たちを強制的に日本軍の性奴隷とした反人道的犯罪事実に対して、日本政府の公式的な認定と謝罪を要求する。

1.釜山広域市議会は、日本政府が日本軍「慰安婦」被害者たちが一人でも多く生きている間に、日本軍「慰安婦」制度に対する真実究明と被害者たちの名誉回復、そして被害賠償のための特別法を迅速に制定することを要求する。

1.釜山広域市議会は、日本軍「慰安婦」被害者の実質的な名誉回復が成し遂げられるよう、日本政府が「慰安婦」制度の真実と反人権的犯罪行為に対して日本国内の歴史教科書にその事実を正しく記録し、ひいては人権に対する尊重意識を現世代と未来世代に鼓吹させ、再び人権侵害や類似した事件が起こらないようにすることを要求する。

1.釜山広域市議会は、日本軍「慰安婦」被害者の名誉回復のため、国連人権委員会など国際社会の勧告に沿い、日本政府の公式謝罪、法的賠償および歴史教科書への反映などを履行するよう、わが政府と国会が積極的で明確な役割を担うことを要求する。

2010.4.9
釜山広域市議会 議員一同