日本軍「慰安婦」問題解決を求める決議文
松坡区議会は、わが国が過去日本帝国によって不法に強占され、植民地として屈辱的な生き方を強要された歴史を記憶し、特に多くの女性たちが日本軍「慰安婦」として連行され性奴隷として人権を蹂躙された忘れがたい歴史を記憶している。
松坡区議会は、1990年の韓国挺身隊問題対策協議会結成を初めとして、この20年間、日本軍「慰安婦」問題解決のため国内はもちろん国際的関心を呼び起こし、活動してきた被害者たちと民間諸団体の努力を支持・激励し、この間日本政府に謝罪と法的賠償、正しい歴史教育などを要求・勧告した国連および国際団体と米国をはじめとしたヨーロッパ連合、オランダ、カナダ、台湾など各国議会で採択された各種報告書および決議書、そして2008年10月の大韓民国国会の『日本軍「慰安婦」被害者名誉回復のための公式謝罪および賠償を求める決議』を積極支持する。
特に、2008年3月の日本・兵庫県宝塚市議会で日本政府と国会に日本軍「慰安婦」問題の誠実な解決を要求する決議書採択をはじめに、2010年6月28日の大阪府高槻市議会を含む30ヶ所の日本地方議会で『「慰安婦」問題に対する日本政府の誠実な対応』を要求する請願と意見書が採択された点を深く歓迎する。
それにもかかわらず、被害者たちの要求と国際社会の要求を受け入れずにいる日本政府と日本国会に深刻な憂慮を表明し、松坡区議会は、日本政府が一日も早く国際社会の勧告を履行し、日本軍「慰安婦」被害者の名誉と人権を回復させるよう求め、68万名 松坡区民の意志を代弁し、次のとおり決議する。
1.松坡区議会は、日本軍「慰安婦」被害者の名誉回復のため、日本政府が1930年から1945年の敗戦に至るまでわが国とアジア太平洋地域の幼い少女と女性たちを強制的に日本軍の性奴隷にした反倫理的犯罪事実を公式的に認め、謝罪することを求める。
2.松坡区議会は、日本軍「慰安婦」被害者たちに対する法的賠償実現のために日本政府が、行政的・立法的な制度を迅速に準備することを求める。
3.松坡区議会は、日本軍「慰安婦」のような類似犯罪の再発を防ぐため、日本政府が日本の歴史教科書に事実を正しく記録し、現在と未来世代に教育することを求める。
4.松坡区議会は、大韓民国政府に対し、この19年間国連と米国、ヨーロッパ、アジアなど世界を周り、日本軍「慰安婦」問題解決のために努力している被害者たちと民間団体の努力を積極支援することと、日本政府が公式謝罪と法的賠償および歴史教科書に正しく記録するよう外交的・行政的努力をすることを求める。
2010年8月27日
ソウル特別市松坡区議会
(翻訳:韓国挺身隊問題対策協議会)