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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【韓国】ソウル特別市中浪(チュンナン)区議会の決議(2010.9.10 採択)

日本軍「慰安婦」問題の解決を要求する決議文

 中浪区議会は、我が国が過去、日帝によって不法に強占され、植民地として屈辱的な生き方を強いられたこれまでの歴史と、日本軍「慰安婦」として連行され、日本軍の性奴隷として人権を蹂躙された女性たちの歴史を記憶している。

 中浪区議会は、この19年間日本軍「慰安婦」問題解決のために国内・国際的関心を呼び起こし活動してきた被害者たちと民間諸団体の努力を支持激励し、この間日本政府に謝罪と法的賠償、正しい歴史教育などを要求し、勧告してきたラディカ・クマラスワミ国連人権委員会女性暴力問題特別報告官の勧告と、ゲイ・マクドゥーガル国連人権小委員会戦時組織的強姦、性奴隷制、及びそれに類する慣行に関する特別報告官の報告書、その他数次にわたって日本政府に法的責任を勧告してきた国連諸機関の決議やILO基準適用委員会専門家委員会の報告書などを積極支持する。

 また、米国、欧州連合、オランダ、カナダ、台湾などの諸国の議会において採択された謝罪と法的賠償、歴史教科書への記録などを要求した決議書と2008年10月に採択された大韓民国国会における決議を積極支持し、特に2008年3月、日本の兵庫県宝塚市議会における日本政府と国会に日本軍「慰安婦」問題の誠実な解決を要求した決議採択をはじめとし、東京都清瀬市議会、札幌市議会の決議採択を歓迎し、2009年にも続けて福岡市議会、大阪府箕面市、東京都三鷹市、東京都小金井市、京都府京田辺市議会で採択された「慰安婦問題に対する日本政府の誠実な対応」を要求する請願と意見書を歓迎する。

 それにもかかわらず、被害者たちの要求と国際社会の要求を受け入れずにいる日本政府と日本の国会に深刻な憂慮を表明し、一日も早く日本政府が国際社会の勧告を履行し、日本軍「慰安婦」被害者の名誉と人権を回復させることを願い、中浪区議会は次のように決議する。

 1、日本政府は、1930年の戦争から1945年の敗戦に至るまで、我が国とアジア太平洋地域の少女や女性たちを連行し、日本軍の性奴隷にさせた非人道的な犯罪事実に対し、公式認定と謝罪を行い、歴史的で法的な責任を履行することを要求する。

 2、日本政府は、日本軍「慰安婦」被害者たちが一人でも多く生存しているうちに謝罪と賠償を実現できるよう、行政的・立法的制度を速やかに整えることを要求する。

 3、日本政府は、日本軍「慰安婦」に類似した犯罪の再発を防ぐために日本の歴史教科書に正しく記録し、現在と未来の世代に教育することを要求する。

 4、日本の国会は、日本軍「慰安婦」制度に対する真相究明と被害者に対する公式認定、法的賠償を実現させるための特別法を一日も早く制定することを要求する。

 5、大韓民国政府は、これまで19年間、国連と米国、西欧、アジアなど世界を回り日本軍「慰安婦」問題解決のために努力している被害者と民間団体の努力を支援し、日本政府が公式謝罪、法的賠償及び歴史教科書への記録を履行するよう、外交的・行政的努力をするよう要求する。

 中浪区議会は被害者及び市民と共に日本軍「慰安婦」問題が正しく解決され、被害者の名誉と人権が一日も早く回復されるように持続的な関心と努力を傾けることを決意し、日本軍「慰安婦」被害者たちが受けた犠牲と苦痛が後の世代には繰り返されないようにし、平和と人権が保障されるよう記憶し、教育することに力を尽くすことを決議する。

2010年9月10日
ソウル特別市中浪(チュンナン)区議会議員一同

(翻訳:韓国挺身隊問題対策協議会)