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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【韓国】全羅南道・求禮(クレ)郡議会の決議(2010.9.13 採択)

日本軍「慰安婦」問題の解決を求める決議文

 求禮郡議会は、第二次世界大戦当時、日本帝国主義軍隊による朝鮮人女性をはじめとしたアジアの国の女性たちに対する性奴隷(「慰安婦」)化について、

 2007年のアメリカ下院の決議を嚆矢としてヨーロッパ議会、オランダ、カナダで決議が上がるなど、全世界的に日本の公式謝罪と賠償、そして後世に向けた教育が必要だという国際的な認識が具体的に広がっていることに勇気づけられるとともに、

 とりわけ2008年3月以降、日本の宝塚市議会、清瀬市議会などの地方自治体において「慰安婦問題に対する政府の誠実な対応」を求める請願と決議が採択されているものの、

 実際には慰安婦問題の解決を求める多角的な勧告を日本政府が受け入れずにいることに深刻な憂慮を表し、

 慰安婦被害者問題は女性に対する最悪の人権侵害事件として世界史的に警鐘を鳴らすべき重大な事案であるだけに、日本軍慰安婦被害者の名誉を回復し、同じ事件が世界史において再発せぬようにするために、次のように決議する。

 1.求禮郡議会は、日本軍慰安婦被害者の名誉回復のため、第二次大戦当時アジア・太平洋地域の女性たちを日本帝国主義軍隊の性奴隷化したことについて、被害者に日本政府が公式に謝罪することを求める。

 2.求禮郡議会は、日本軍慰安婦被害者の実質的な名誉回復の実現のために、日本政府の反人権的犯罪行為について日本の歴史教科書にその真実を十分に反映すること、慰安婦被害者に対して被害への賠償を行うこと、日本の国会が関連法の制定を早急に進めることを求める。

 3.求禮郡議会は大韓民国政府に対し、この19年間国連、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界を周り、日本軍慰安婦問題の解決のために努力している被害者と民間団体の努力を支援し、日本政府が公式謝罪、法的賠償および歴史教科書への記録を履行するよう、外交的、行政的にできうる限りの努力をすることを求める。  

2010年9月13日
求禮郡議会議員一同

(翻訳:韓国挺身隊問題対策協議会)