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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【大阪府】吹田市議会「慰安婦」意見書(2010.3.26 可決)

「慰安婦」問題の早期解決に関する意見書

 かつての戦争において、日本が近隣諸国の人々に多大な被害を与えてから、64年が経過する。しかし、いまだに戦争被害の傷は癒されていない。

 2007年(平成19年)7月にはアメリカ下院議会が、日本軍が女性を強制的に性奴隷にしたことを公式に認め、謝罪するよう日本政府に求める決議を採択している。そして、アメリカの議会決議に続いて、オランダ、カナダ、EU議会などでも同種の決議が採択され、国連などの国際的な人権擁護機関からも早期解決を求める勧告が出されている。

 日本政府としては、1993年(平成5年)8月に、当時の河野洋平内閣官房長官がお詫びと反省の気持ちを述べ、そのような気持ちを我が国としてどのように表すかについては、今後とも真剣に検討すべきものという談話を発表しているが、何ら進展していない。

 よって、本市議会は政府に対し、河野談話に矛盾しないよう慰安婦問題の真相究明を行い、被害者の尊厳回復に努め、早期に解決するよう強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

平成22年3月26日
吹田市議会