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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【11.3】wamセミナー 天皇制を考える(18) 在日朝鮮人と天皇制(崔善愛さん)

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wamセミナー 天皇制を考える(18)

在日朝鮮人と天皇制 指紋押捺拒否の闘いから

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1980年以降、全国で闘われていた指紋押捺拒否の裁判が、1989年1月7日の昭和天皇死去に伴う「恩赦」で打ち切られたのをご存知ですか? 当時、指紋押捺を拒否し、再入国許可のないまま留学していた崔善愛さんは、この知らせを米国で聞いたといいます。「殴り、踏みつけたものが赦すとは本末転倒である」―父である崔昌華牧師をはじめ、公判中の33名ほぼ全員が「恩赦」を拒否しましたが、免訴判決によって裁判は継続できませんでした。

在日朝鮮人の歴史は、天皇制のもとでの植民地支配と切り離せません。日本国憲法施行の前日に、天皇最後の勅令で「外国人登録令」を朝鮮人に適用し、日本が主権を回復したその日に、法務省民事局長の通達ひとつで日本国籍を剥奪しました。

内閣改造のたびに「法務大臣」を最初に確認するという崔善愛さん。21歳で指紋押捺を拒否し、その後も不服従の闘いを続けるなかでみえてきた日本という国家、そして天皇制についてお話を聞きます。

日 時:2025年11月3日(月・休) 14:00~16:30
お 話:崔善愛さん     
会 場:AVACOチャペル(定員60名/予約・先着順)*wamと同じ階です
参加費:1000円(wam会員。非会員は1200円)
*オンラインは翌日夕方以降のオンデマンド配信(1か月)になります。

お申し込みはGoogleフォームで。wam事務局にメールをくださればURLをお送りします。会場参加のみ電話での申し込みも可能です。


【ゲスト紹介】 チェ・ソンエ
1959年生まれ。北九州市出身。ピアニスト。在日2.5世。愛知県立芸術大学大学院修了後、米国インディアナ州立大学大学院に3年間ピアノ留学。外国人登録証申請時の指紋押捺拒否を理由に再入国不許可となり、14年間永住資格をはく奪された。1999年、国会参議院法務委員会で意見陳述、その後、特別永住資格を取り戻した。主な著書に『「自分の国」を問いつづけて―ある指紋押捺拒否の波紋』(岩波ブックレット、2000年)、『父とショパン』(影書房、2008年)、『ショパン―花束の中に隠された大砲』(岩波ジュニア新書、2010年)、『十字架のある風景』(いのちのことば社、2015年)ほか。