【展示期間】 2007年6月2日(土)- 2008年5月25日(日)
1991年、韓国の金学順さんが初めて、「私は日本軍の『慰安婦』にされた」と訴え出ました。日本の中学生は1997年度の教科書からこの問題を勉強するようになりましたが、今ではほとんどの歴史教科書から「慰安婦」が消えてしまいました。でもアジアの国々には「慰安婦」にされた女性がたくさん生きていて、日本政府が事実を認めず謝罪もしないことに怒っています。ところが日本政府も、大人たちやマスコミの中にも、女性たちの声を否定する人たちがいます。どちらが正しいのでしょう。この特別展は「本当のことが知りたい」と思っている中学生から戦争体験者の世代までの、すべての人のための「慰安婦」展です。
日本軍「慰安婦」制度とは?
「誰が、どんな目的で慰安所を作ったの?」「誰が管理・経営をしていたの?」「元日本兵は、どんな証言をしているの?」そんな疑問に答えます。
「慰安婦」を強いられた女性たちの証言
女性たちはどこからどのようにして、どこに連れて行かれたのか、慰安所での生活は? アジア各地の被害女性の生々しい体験です。
教科書攻撃とバックラッシュ
中学歴史教科書から消えた「慰安婦」記述。教科書記述はどう変わったのか、その足跡と背景を辿ります。
慰安所マップ
軍関係資料や公文書、書籍、「慰安婦」被害女性や元日本兵の証言等で確認された慰安所設置地域の最新版です。