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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

第10回特別展 軍隊は女性を守らない ―沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力―

会期:2012年6月23日(土)- 2013年6月30日

「暴力を振るうことを目的に、人間の殺し方を日夜訓練している軍隊のそばで、平和に生きていくことはできるのでしょうか」
これは、沖縄で米兵から性暴力をうけた女性が発した根源的な問いです。

アジア太平洋戦争末期、日本の「防波堤」にされた沖縄では、3ヵ月にわたる地上戦で多数の住民が犠牲になりました。沖縄に配備された日本軍は、部隊が駐屯した津々浦々に130ヵ所余りの慰安所を作り、沖縄や朝鮮、台湾、本土の女性たちを「慰安婦」にしました。日本軍が敗退した米軍占領下では、米兵による強かん事件が多発。本土復帰後、なお40年経っても性暴力事件は後を絶ちません。女性たちの闘いは今も続いています。

女性たちの生命を、平和を奪ってきた暴力装置・軍隊の実態を伝え、戦中も戦後も沖縄を軍隊の島にしてきた日本の責任を問います。

※この展示はパルシステム東京「市民活動助成基金」の助成を受けています。

【主な展示内容】

  • 沖縄の歴史:王国時代、琉球処分から同化政策まで
  • 沖縄への日本軍配備と慰安所設置
  • 沖縄全域の慰安所マップ
  • 沖縄戦の実相:住民被害、学徒動員と「集団自決」
  • 第32軍司令部壕にいた女性たち
  • 「慰安婦」にされた沖縄・九州・朝鮮の女性たち
  • 渡嘉敷島、座間味島、宮古島の慰安所
  • 米軍駐留と性暴力被害
  • 沖縄戦と軍隊による性暴力を記憶し行動する女性たち

沈黙の声-米軍の性暴力に抗して

慰安所マップ

展示風景


【カタログ】


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軍隊は女性を守らない~沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力


オープニング・シンポジウム
ゲスト:
・宮城晴美さん 「『集団自決』とトラウマ~沖縄女性史の視点から~
・高里鈴代さん 「米軍駐留下の性暴力被害~日本の「捨て石」、沖縄の今」
日 時:2012年7月1日(日)14:00~17:00
場 所:早稲田奉仕園 スコットホール(地図)
参加費:1000円