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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

やより賞2011贈呈式(12月3日(土)13:30から)

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や よ り 賞 2011 贈 呈 式
12月3日(土)午後1時半より 早稲田奉仕園 AVACO内チャペル
参加費無料 主催 NPO法人女たちの戦争と平和人権基金
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★こちらから、贈呈式案内チラシ(pdfファイル)をダウンロードできます:
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【やより賞】
Sarasvathy Muthu(サラスワティ・ムトゥ)さん/マレーシア・人権活動家
長年、貧困に苦しむ人々の人権のために闘い続け、92年にAlaigal(タミルの波)
組織化以後は、女性労働者、ことに寡婦のための権利獲得や、強制立ち退きに
対する長年の闘いの結果、貧しい農民たちの土地獲得など目覚しい成果を挙げ
てきた。また、草の根の貧しい女性労働者の教育や組織化に力を尽くし、平等
な権利のために懸命な努力を続けてきた。
【やよりジャーナリスト賞】
イトー・ターリさん/パフォーマンス・アーティスト
性的マイノリティ、「慰安婦」、沖縄など、社会構造的問題のなかに置かれた
女たちの声を表現者として聞き取り、対話手法のパフォーマンス・アートとし
て発表を続けている。
岸本眞奈美さん/編集者、プロジェクト・プランナー
被差別部落民としてカムアウトし、雑誌編集、イベント主催、生活支援や役所
への抗議活動までのあらゆる手法を駆使し、鋭い切り口で日本社会の主流派一
般人による日常的差別の実態を世に知らしめ、改善するための活動を続ける。
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贈呈者プロフィール:
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【やより賞】Sarasvathy Muthu(サラスワティ・ムトゥ)
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サラスの愛称で知られている。地域に根ざした彼女の活動歴は17歳で進歩的
キリスト教青年部に参加した時からスタートした。女 性工場労働者の苦境が、
労働組合の組織化にサラスを駆りたてた。1990年代に、仲間たちと、ペラ州
に拠点を置くAlaigal(タミルの波)という地域 グループを結成。地域オルガ
ナイザーとして手腕を発揮し、プランテーション労働者、都市移住者、都市
のスクウォッター、農業従事者、労働者など、多くのコ ミュニティを組織し、
彼ら・彼女らの権利について教育し、あらゆる抑圧に対してコミュニティが
団結して立ち向かうよう にエンパワーメントしてきた。
1988年に創設されたマレーシア社会党(PSM)の立ち上げメンバーの一人で、
現在マレーシア社会党の副議長を務めている。
マレーシアにおける公正な選挙制度を求めるBersih2.0という運動に関わり、
本年7月9日のデモを呼びかけたことで、悪法として知られる緊急条令による
34日間の独房への身柄拘束を強いられた。
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【やよりジャーナリスト賞】 イトー・ターリ
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1973年から身体が介入して成立するアートに関心を持つ。1982~86
年オランダでパフォーマンスを始め、フェミニズムやセクシュアル・マイノリ
ティの人権について考える。1994年東京でウィメンズアートネットワーク
(WAN)を立ち上げ、「女性によるアート」の環境作りをめざす。「越境す
る女たち21」展(2001)、韓国の現代アーティストやナヌムの家との交
流ツアー(2002)を企画。1996年には「自画像」でレズビアンである
ことをカムアウトし、以降、セクシュアル・マイノリティをテーマに展開。
2006年元日本軍「慰安婦」の金順徳さんへのオマージュ「あなたを忘れな
い」を発表し、それ以来、沖縄の基地を含め、戦時から現在に至る軍事下の性
犯罪を暴くパフォーマンスを展開。2003年から PA/F SPACE を設立、運営。
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【やよりジャーナリスト賞】岸本眞奈美(きしもと・まなみ)
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被差別部落に生まれる。経済的問題で少しでも早く働かなくてはならなかった
が、解放奨学金制度で保育専門学校を卒業。
民間の保育所で、在日差別や障がい児差別に取り組み、人権保育を実践。その
後、ひょうご部落解放・人権研究所の職員として機関誌「ひょうご部落解放」
の取材、編集に関わる。だれも取り上げなかった視点で沖縄、アスペルガー症
候群、ハンセン病などを特集。停滞気味だった販売部数を驚異的に引き上げ、
売り上げに貢献。
2002年2月末から約1ヶ月間、狭山事件の新たな展開を求め企画された、
ボブ・ディランに狭山の歌を突撃依頼のために渡米。その日々の健闘はホーム
ページで「GoGo岸本─ボブ・ディランへの道」として発信され、大きな話
題を呼ぶ。日本の司法に失望していた人たちの心に勇気を与えた。転んでもた
だでは起きない性格は、渡米の中で知り合ったNPO団体や大学教授との関係
を深め、アリゾナのオール・ピープルズ・パワーズ・サミットで部落差別を当
事者が初めて訴えることに成功させた。
2010年夏には、被差別者の子どもたちの多様性を体感させるためのロジャ
ーズサマースクールをプロデュース。同年、がんの治療を続けながら、アメリ
カ在住の在日コリアンのグループ、Eclipse Risingの「連帯・教育ツアー2010」
をサポート。
被差別の視点を持つ、草の根ジャーナリストとして、さまざまなメディアを通
じて、表現活動を展開している。
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