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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【4.29】wamセミナー 天皇制を考える(14)

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女のからだと天皇制
堕胎罪と「不良な子孫」の出生防止

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日 時:2024年 4 月 29 日(月・休) 14:00~16:30
お 話:大橋 由香子さん
会 場:wam オープンスペース(定員 40 名/予約・先着順)
参加費:1000 円
申込み:Googleフォームから 
*会場参加のみ電話(03-3202-4633)での予約も可。オンラインは翌日夕方からの後日配信です。

「女のからだと天皇制」というと、皇后雅子を思い出す人も多いかもしれません。外務省職員のキャリアを捨てた彼女は、子を孕み、男子を産むことを期待されました。それが皇室に「嫁いだ」女の役割であり、男子による「血の継続」を定める皇室典範は、異性愛や家父長制のモデルとして私たちにも影響しています。

一方、生殖機能を奪うために、国家によって身体を傷つけられた人たちがいます。障害や病気、困難を抱えた人たちに「不良な子孫」とレッテルを貼り、不妊化を強制・強要し「出生を防止」した優生保護法です。その背後には、妊娠したら女は産むべきとして中絶を禁止する刑法堕胎罪が存在しています。

天皇制が体現する差別や人権侵害を、女のからだから考えてみましょう。


【ゲスト紹介】 おおはし・ゆかこ

フリーライター・編集者。著書に『生命科学者 中村桂子』(理論社)、『満心愛の人―フィリピン引き揚げ孤児と育ての親』(インパクト出版会)、共編著『福島原発事故と女たち』(梨の木舎)ほか。「避妊・中絶への自己決定権を求めて」『世界』2023 年 4 月号など執筆。光文社古典新訳文庫 HP で「字幕マジックの女たち:映像×多言語×翻訳」を、エトセトラウェブマガジンで「あの本がつなぐフェミニズム」連載中。
「SOSHIREN 女(わたし)のからだから(旧 82 優生保護法改悪阻止連絡会)」「優生手術に対する謝罪を求める会」「女性と天皇制研究会」メンバー。