日本語 English
戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【2.11】wamセミナー天皇制を考える(16):加藤祐介さん

=================================

wamセミナー天皇制を考える(16)
天皇のお金 明治から戦後まで

=================================

天皇や皇族が活動するには、当然のことですが、お金が必要になります。たとえば、近現代の天皇は、恩賜金の支出や行幸啓といった形でしばしば社会と関わりを持ちましたが、それは財政的な裏付けがあったからこそできたことです。こうした皇室における財政のあり方は、歴史的にどのように展開してきたのでしょうか。また近代の皇室は広大な山林や農地を所有していましたが、こうした土地の経営や処分はどのようになされたのでしょうか。あるいは、日清戦争の賠償金の一部が皇室財産に編入されたのはなぜでしょうか。

講師の加藤祐介さんは、公文書管理法によって利用可能となった宮内庁宮内公文書館の資料を用いて、これまで把握しづらかった皇室の財政を明らかにしてきました。

「天皇のお金」という切り口から、皇室と「国民」の関係、近代と戦後における皇室制度の違い、あるいは天皇制と民主主義という問題についても考えます。ぜひご参加ください。

日 時: 2025年2月11日(火)14:00~16:30
お 話: 加藤 祐介さん
会 場: wam オープンスペース(定員40名/予約・先着順)
参加費: 1000円(wam 会員。非会員は 1200 円)
*オンラインは翌日夕方以降のオンデマンド配信(2週間)になります。

お申し込みはGoogleフォームで。会場参加のみ電話での申し込みも可能です。


【ゲスト紹介】 かとう・ゆうすけ
1986年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科専任講師。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。専門は近現代日本における天皇と国家の関係で、政治史や法制史だけでなく、経済史や民衆史にも広く関心を持って研究に取り組む。単著に『皇室財政の研究―もう一つの近代日本政治史』(名古屋大学出版会2023年)、共著に『歴史の蹊、史料の杜―史資料体験が開く日本史・世界史の扉』(風間書房、2023年)ほか。論文に「皇室財産課税問題の展開―1890-1920年」『歴史学研究』(2017年9月)など多数。