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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【4.29】wamセミナー 天皇制を考える(17)沖縄と天皇制:宮城晴美さん

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wamセミナー 天皇制を考える(17)

沖縄と天皇制

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明治の皇民化教育にはじまる沖縄の人びとの天皇との関わりとは、自らの文化を否定させられ、戦場へのレールを歩まされたことでした。

日米の戦闘に巻き込まれた住民の惨劇は、決して1945年6月23日に終わったわけではありません。沖縄が27年に及ぶ米軍の支配下に置かれたのは、昭和天皇が米軍に沖縄の長期駐留を進言したことも要因の一つと言われています。しかし、その事実を知らなかった沖縄の人びとは、米軍支配下で「日の丸・君が代」教育を推し進め、教職員を中心に「祖国復帰運動」を展開しました。また、琉球王国以来の家父長制をベースにした「門中制度」は、沖縄の中に”疑似天皇制”として存在し続け、女性たちを今も苦しめていると言っても過言ではありません。

沖縄にとって「天皇制」とは何なのか、女性の視点から照射してみようというのが今回のテーマです。ぜひふるってご参加ください。

日 時: 2025年4月29日(火・休) 14:00~16:30
お 話: 宮城晴美さん     
会 場: wamオープンスペース(定員40名/予約・先着順)
参加費: 1000円(wam会員。非会員は1200円)
申込み:Googleフォームから。*会場参加のみ電話での申し込みも可能です。

*オンラインは翌日夕方以降のオンデマンド配信(1か月)になります。


【ゲスト紹介】 みやぎ・はるみ
1949年生まれ。沖縄女性史家。地元誌の記者、編集者を経て那覇市職員となり、『那覇女性史』(前近代・近代・戦後編)を発行。那覇市歴史資料室(後の那覇市歴史博物館)で『那覇市史』の編集を担当。退職後は沖縄大、琉球大、沖縄国際大等で非常勤講師を10年務めた。
1995年の米兵による少女性暴力事件をきっかけに作られた「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」では、戦後沖縄の女性に対する米兵の性犯罪に関する年表を作成、調査を継続。新沖縄県史編集委員会委員として、『沖縄県史 女性史』の執筆、発刊など県史編さん事業にも30年来、取り組んでいる。主著に『新版 母の遺したもの――沖縄・座間味島「集団自決」の新しい事実』(高文研、2008年)、共著多数。

 

【wamセミナー 天皇制を考えるとは?】
wamは、「女性国際戦犯法廷」(2000年、東京)から20年の節目にあたって、2020年9月から天皇由来の「祝日」のうち4日間を「祝わない」ために開館することにしました。天皇の戦争責任・植民地支配責任を問い、天皇制を維持してきた責任を見つめなおすために、タブーなく天皇制について議論できる「場」をつくっていきます。