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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

予告―第11回特別展「台湾人「慰安婦」の証言 日本人にされた阿媽たち」

第10回特別展「軍隊は女性を守らない―沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力」の展示は6月30日まで開催していますが、7月6日(土)からは、新しい展示が始まります。第11回特別展のテーマは「台湾」です。
初日、7月6日には、wamのすぐそばの早稲田奉仕園・リバティホールでオープニングシンポジウムを開催します。みなさまのご来館・ご参加をお待ちしております。
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第11回特別展
「台湾人「慰安婦」の証言 日本人にされた阿媽たち」
会期:2013年7月6日(土)~2014年6月末(予定)
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台湾は、日清戦争に勝利した日本が初めて手に入れた植民地でした。アジアへの南進の拠点となった台湾では、模範的な「日本人」づくりが進められました。その中で女性たちは日本軍「慰安婦」としても動員されたのです。
アジア太平洋戦争に突入すると、台湾の男たちは最前線の戦場で戦う勇敢な兵士として動員されました。一方、女たちは「お国のために」尽くすよう勧誘されたり騙されてアジア各地に連行され、慰安所に入れられたのです。台湾島では、原住民の女性たちが駐在所の警官などから日本軍のために働くよう強いられて、駐屯地の施設内で長期にわたり強かんされました。
宗主国・日本に騙され、凄惨な被害を受けた女性たちは苦しい戦後を生き抜いて、1990年代半ば、勇気をふるって名乗り出ます。この阿媽(アマー:「おばあさん」の意)たちは、日本政府を訴えて裁判を闘い、支援する人々とともに自分自身を取り戻す活動に取り組んできました。
阿媽たちの力強い声と明るい表情もご覧ください。
【主な展示内容】
●強力に進められた 植民地の同化政策と皇民化教育
●台湾からの「慰安婦」連行マップ
●戦地の慰安所に送られた漢民族の女性たち
●原住民の女性たちは、日本軍駐屯地で強かんされ続けた
●国民基金との闘いと「慰安婦」裁判
●阿媽たちが生き生きしてきた!セラピー・ワークショップの試み
●台湾人日本兵と戦後補償
 

オープニング・シンポジウム
2013年7月6日(土)13:00~16:00

早稲田奉仕園・リバティホール
参加費:1000円

阿媽のお話:陳蓮花さん(予定)ほか
報告1:康淑華(台北市婦女救援基金会)(予定)
報告2:中村ふじゑ(台湾史研究家、台湾の元「慰安婦」裁判を支援する会)