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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

【5/12】wam de video 2018『わたしの描きたいこと』

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■ wam de video 2018 ■-■-■-■-■-■-■-■-■-■-■
「絵本で伝える戦争と暴力」4.28シンポジウム関連企画
『わたしの描きたいこと』
(監督:クォン・ヒョ/93分/韓国/2016年)
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2018年4月、日本軍「慰安婦」をテーマにした『花ばぁば』の日本語訳が出版されます。作家であるクォン・ユンドクさんがこの絵本を創作する過程を追ったドキュメンタリー映画を、wam では全編上映することにしました。
映像には、モデルとなったシム・ダリョンさんと作家との交流、絵本が出来上がったときのハルモニの喜びも描かれています。シム・ダリョンさんにとって、自分の被害を元にした絵本はどういう意味をもったのでしょうか? 大邱に住むシム・ダリョンさんを支えた「市民の会」で、1990年代から活動してきたリ・リョンギョンさんをトークゲストに迎えます。
日 時:2018年5月12日(土)18:00~20:20頃まで
場 所:wamオープンスペース
参加費:800円
トーク:リ・リョンギョン(「ハルモニと共にする市民の会」メンバー、立教大学非常勤講師)
 
■シム・ダリョンさんと『花ばぁば』■
1927年に韓国慶尚北道に生まれたシム・ダリョンさんは、13歳か14歳の頃、お姉さんと一緒に野草を摘んでいたとき、無理やり車に乗せられて慰安所へ連れていかれました。シムさんは、お姉さんの髪を引っ張られたこと、自分が蹴られたり殴られたりした場面、下腹部から血が流れていた痛みなど、暴力の記憶は鮮明です。一方で、川を渡ったことや島だったなどの記憶はあるものの、自分がどこに連れていかれたのかは覚えていません。
絵本作家のクォン・ユンドクさんは、大邱に住んでいたシム・ダリョンさんが語った言葉にインスピレーションを得ながら、「慰安婦」をテーマにした平和絵本を創作しました。2007年に描き始め、日中韓の絵本作家仲間と議論して何度も何度も書き直しながら、美しい『花ばぁば』をつくりあげました。
4月28日(土)には、作者のクォン・ユンドクさん、同じく絵本作家の田島征三さん、浜田桂子さんをお迎えして、「出版記念シンポジウム~絵本で伝える戦争と暴力」を開催します。
シンポジウムの詳細はこちら