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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

wamセミナー 天皇制を考える(第4回)

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wamセミナー 天皇制を考える(4)
「昭和の日」に記憶する天皇の戦争責任~近年の研究成果から学ぶ

日 時:2021年4月29日(木・休) 14:00~16:30
お 話:山田朗さん
参加費:1000円
会 場:wamオープンスペース(定員30名/予約制・先着順)
オンライン(定員99名/予約制・先着順)

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*後日のオンデマンド配信をご希望の方もオンライン参加用googleフォームからお申し込みください


日本軍性奴隷制について天皇裕仁は「知っていた、あるいは知るべきであった」として有罪判決を下した2000年の女性国際戦犯法廷。この判決の背景には、天皇裕仁の作戦指揮や関与を明らかにしてきた研究者の努力がありました。

天皇の戦争責任研究は、裕仁の死去後に大きく進展し、「天皇は作戦について知らなかった」「軍部の独走だった」という主張は、戦後日本が作り上げてきた「神話」にほかならないことがより明らかになりました。天皇が軍の統帥権を発揮するきっかけとなった「2.26事件」についても、近年、天皇裕仁が海軍と緊密に連絡を取り、海軍は陸軍にスパイまで送り込んで推移を逐一天皇に報告していた記録が発見されたと報道がありました。

天皇の戦争責任研究はこの20年に、どのような進展があったのでしょうか? この分野の研究をけん引してきた山田朗さんをお招きし、まだ文書そのものが公開されていない田島宮内庁長官の手記なども紹介していただきます。時が経過しても私たちが忘れてはならない「天皇の戦争責任」を想起しながら、「昭和の日」を過ごしたいと思います。どうぞふるってご参加ください。

【ゲスト紹介】 山田朗(やまだ・あきら)
専門は日本近現代史・軍事史。明治大学平和教育登戸研究所資料館館長。女性国際戦犯法廷では天皇の責任について専門家として証言。著書に『大元帥・昭和天皇』(新日本出版社、1994年/第20回野呂栄太郎賞受賞)、『昭和天皇の軍事思想と戦略』(校倉書房、2002年)、『日本は過去とどう向き合ってきたか』(高文研、2013年)、『昭和天皇の戦争―「昭和天皇実録」に残されたこと・消されたこと』(岩波書店、2017年)、『日本の戦争III:天皇と戦争責任』(新日本出版社、2019年)など。

◆wamセミナー 天皇制を考える◆◆◆
天皇の戦争責任・植民地支配責任を問い続けてきたwamは、「女性国際戦犯法廷」(2000年、東京)から20年の節目にあたって、2020年9月から天皇由来の「祝日」のうち4日間を「祝わない」ために開館することにしました。天皇制を維持してきた私たちの責任を見つめなおし、議論する場を作っていきます。