加害国のモニュメントをめぐる論争~ベルリン、アンチ・モニュメントの可能性
日 時:2021年6月27日(日) 14:00~16:30
お 話:米沢薫さん
参加費:1000円
会 場:wamオープンスペース(定員30名/予約制・先着順)
オンライン(定員99名/予約制・先着順)
参加申し込み
会場参加:Google フォームはこちら
オンライン:Google フォームはこちら
*後日のオンデマンド配信をご希望の方もオンライン参加用Googleフォームからお申し込みください
「平和の少女像」の永久設置をめぐって議論が繰り広げられているドイツ・ベルリン。「虐殺されたヨーロッパのユダヤ人のための記念碑」や「ノイエ・ヴァッヘ(戦争と暴力の犠牲者のための記念館)」など、ナチス・ドイツのもとで行われた犯罪を記憶するためのモニュメントやミュージアムが多数存在する、ドイツの首都でもあります。
日本とドイツを比較すると、いつでも「ドイツはすごい」という印象になりますが、冷戦後のドイツが「過去の克服」に取り組む過程でどのような議論があったのかは、それほど知られていません。殺害された人数によって「被害のヒエラルキー」が作られることへの懸念。公共の場所に新しいモニュメントを作ることで、本当に加害が想起されるのかという疑問。記念碑をめぐる様々な論争を背景として、今のベルリンがあります。
ドイツの記念碑論争を研究課題に、ベルリンで長くその経緯を追ってきた米沢薫さんを講師に迎え、加害を想起するためのモニュメントは可能なのか、そのためにはどのような議論が不可欠なのか。「アンチ・モニュメント」という興味深いアプローチにも触れながらお話しいただきます。どうぞふるってご参加ください。
【ゲスト紹介】 米沢薫(よねざわ・かおる)
立教大学文学部大学院組織神学修士課程修了。1991年、ベルリン・フンボルト大学留学。ドイツ学術振興会、フンボルト大学日本文化研究センター研究員を歴任し、2012年に帰国。著書、論文に『記念碑論争―ナチスの過去をめぐる共同想起の闘い[1988-2006]』(社会評論社、2009)、「ドイツにおける国家と追悼」(山本浄邦編著『国家と追悼─「靖国神社か国立追悼施設か」を超えて』社会評論社、2010 所収)ほか。現在、東洋大学講師。