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wamセミナー 天皇制を考える(10)
植民地責任から問う 靖国神社、合祀の罪(準備編)
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政教分離や公式参拝、A級戦犯合祀問題など、様々な観点から批判や議論が続く靖国神社。しかし、植民地朝鮮や台湾を支配する道具として機能したことや、そこでの合祀の意味について、テーマになることはほとんどありません。東学農民軍や義兵を虐殺した日本軍人や憲兵と一緒に「神」となって合祀されていること、あるいは日本の侵略に動員された末の死を「天皇のために命を捧げた」とされることが、遺族にとってどれほど屈辱的なことなのか、想像する機会はこれまであったでしょうか?
ドキュメンタリー映画『あんにょん・サヨナラ』を鑑賞した後、韓国の専門家とオンラインでつないで靖国合祀の問題について解説していただきます。
日 時:2023年4月29日(土・休) 15:00~17:30
会 場:wamオープンスペース(定員40名/予約制・先着順)
参加費:1000円
*後日配信/ライブ配信はありません。
*お申し込みはGoogleフォームで。電話での申し込みも可能です。
映画上映:『あんにょん・サヨナラ』
(監督:金兌鎰(キムテイル)、共同監督:加藤久美子/2005年/107分/「あんにょん・サヨナラ」制作委員会)
日本軍に徴用された父と幼い頃に生き別れた李熙子(イヒジャ)さん。日本政府からの通知はなく、父に関する記録は1990年代に初めて入手する。父が命を落とした中国へ旅をし、靖国合祀取り下げを求める李熙子さんと、その願いを叶えようとする日本の友人との交流を描いた日韓共同制作によるこのドキュメンタリーは、釜山国際映画祭ドキュメンタリー部門最優秀賞を受賞。
アフタートーク:南相九(ナムサング)(東北アジア歴史財団 研究政策室長)
2005年から「日帝強占下強制動員被害真相糾明委員会」で遺骨や靖国合祀の記録等について調査、2007年から東北アジア歴史財団研究員。2021年から現職。戦後日本における戦争犠牲者の記憶・補償の問題や日韓の歴史問題を主に研究。ノー!ハプサ(合祀)2次訴訟では意見書を提出。歴史学博士(千葉大学)。