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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

wam de cafeシリーズ 松井やよりを語る

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wam de cafeシリーズ
松井やよりを語る
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2002年に「女たちの戦争と平和資料館」の夢を託して亡くなった松井やよりさん。wamでは20年の節目に何をしようかと話し合った結果、昨年12月から企画展(裏面参照)を開催し、やよりさんが何に関心を持って書いてきたのかを広く伝えるウェブサイト、「松井やよりが書いたもの」を制作することにしました。

企画展を訪れた来館者の感想からは、これまでやよりさんを知らなかった人も、やよりさんの言葉や生き方をとおして、「じぶんごと」として社会の様々な問題への怒りを呼び起こしている様子がうかがえます。そこで展示では伝え切れなかった彼女の幅広い活動に出会う機会を作りたいと、松井やよりを語るwam de cafe シリーズ(5回予定)を企画しました。やよりさんを知る人も、知らない人も、ぜひご参加ください。

会 場:wamオープンスペース(各回定員30名/要予約・先着順) 
参加費:各回700円
*オンラインはありません。申し込みはGoogleフォームで。電話での申し込みも受け付けています。


第1回 松井やよりが書いたもの
2023年4月23日(日)15時~
ゲスト:高橋晶子さん(wam助っ人/元大学図書館司書)

「松井やよりが書いたもの」データベース作成のため、書籍、雑誌記事の目録情報の入力や追加調査といった手のかかる作業の中心を担った高橋さん。その過程では、語学遍歴、ペンネームとその由来、あるいは自分を批判する記事につけられた傍線や座談会記事への「こういう言葉使いは私はしません」とのメモ等、松井さんのこだわりがみえる面白い発見がたくさんあったそうです。これはwam内だけで留めておくのはもったいない! 今なお刺激を与えてくれるやよりさんの書いたものにまつわるエピソードを紹介していただきます。


第2回 新聞記者、松井やより
2023年6月18日(日)15時~
ゲスト:本田雅和さん(ジャーナリスト/元朝日新聞記者)

1979年、朝日新聞入社。「松井やよりと本多勝一に憧れて記者になった最後の世代」だという本田さんに「新聞記者・松井やより」を語っていただきます。本田さんはまた、女性国際戦犯法廷をめぐるNHK番組改ざん事件で、自民党の安倍晋三、中川昭一両議員による政治介入をスクープし、「左遷」されました。現在は『週刊 金曜日』の記者として活躍する本田さんに、報道機関と国家権力の関係はどのように変化してきているのか、ジャーナリズムが抱える課題もお聞きします。