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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

wam de cafe 「北京+25」に向けて(2/9)

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wam de cafe
「北京+25」に向けて~女性の人権の25年を振り返る

日 時:2020年2月9日(日)15:00-17:00
場 所:wamオープンスペース (新宿区西早稲田2-3-18)
ゲスト:平野恵美子さん(新日本婦人の会・国際部長)
参加費:500円

カフェ準備の都合上、お申し込みをお願いします。
お申込み先:wam@wam-peace.org


1995年8月から9月にかけて、中国・北京で第4回世界女性会議が開かれました。世界各地からNGO3万人が集い、日本からはNGOや地方自治体の職員など6000人が参加し、女性の人権を実現するために各国政府や国連がとるべき行動を示した包括的な「北京行動綱領」が採択されました。日本の敗戦から50年の節目にアジアで初めて開かれたこの世界女性会議では、日本軍「慰安婦」問題も大きく注目され、北京行動綱領の重点項目には「武力紛争と女性」が含まれました。日本国内では、1999年に男女共同参画社会基本法が施行されるなど、いくつかの進展がありました。

それから25年。バックラッシュの動きもあって第5回世界女性会議は実現していませんが、今年は「北京+25」と銘打ち、すべての世代に平等と人権を保障される世界を実現しようと、「Generation Equality」(平等を目指す全ての世代)キャンペーンがスタート、3月の「第64回国連女性の地位委員会」(CSW)のほかに、5月にメキシコで、7月にはパリでNGO中心のグローバル・フォーラムが開かれ、9月には国連総会でハイレベル会合があります。

wamを提案した故・松井やよりさんは、当時、北京女性NGOフォーラムの準備母体の東アジアコーディネーターとして、日本の女性が北京世界女性会議に関心をもち、力をつけ(エンパワメント)、アジアの女性からオルタナティブな発展の在り方を世界に提示しようと奔走していました。しかし2020年の今、ジェンダーギャップ指数121位の日本では、マスコミでも「北京+25」はほとんど話題にのぼらず、機運も盛り上がっていない現状があります。

3月の「第64回国連女性の地位委員会」は目前です。そこで、1995年以降、NYでの女性の地位委員会にほぼ毎年参加し、これまでの流れを追ってきた平野恵美子さんを迎えてwam de cafeを開きます。当日は、昨年11月にバンコクで開かれたアジア太平洋地域会合に参加してきたNGO関係者も情報提供してくれる予定です。

▽北京会議のフォローアップはその後、どのようになされてきたの?
▽日本の女性たち、アジアや世界の女性たちはどう活動してきたの?
▽私たちは「北京+25」をどう活かせるの?

これまでの25年を振り返る「基本のキ」を押さえるとともに、「北京+25」のプロセスを私たちはどう活かせるのか、アイデアを出したり議論したりする場になればと思います。ふるってご参加ください。


ゲスト紹介
ひらの・えみこ:新日本婦人の会・国際部長。新日本婦人の会は1962年、平塚らいてう、野上弥生子、いわさきちひろなど32人の女性たちの呼びかけで創立、核兵器廃絶・平和、ジェンダー平等と女性の人権を掲げて活動。2003年に経済社会理事会から国連NGOとして認定を受け、「女性の地位委員会」では声明を毎年提出し、代表も派遣しています。平野さんは北京+5、+10、+15、+20の会合を含め、これまで20回以上、女性の地位委員会に参加して、日本政府の態度もウォッチしてきました。
2013年の第57回国連女性の地位委員会(テーマ:女性と少女に対するあらゆる形態の暴力の予防と根絶)では、戦時性暴力問題協議会と新日本婦人の会の共催で、日本軍「慰安婦」問題の現状を伝えるNGOのパラレル・イベントを開催。パネリストには、アンワラル・チャウドリーさん(元国連事務次長。2000年に国連安全保障理事会の議長をつとめ、「女性・平和・安全保障に関する決議1325号」の採択に尽力した)、インダイ・サホールさん(女性国際戦犯法廷の開催に尽力)等を迎えて行われました。