◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
第16回特別展セミナー
朝鮮人「慰安婦」の声をきく
~日本の植民地支配責任を果たすために
場 所:wamオープンスペース
参加費:各回800円(会員割引あり)
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
第5回 2019年10月6日(日)14時~16時
在日の女として、宋神道(ソンシンド)さんと出会う
ゲスト:朱秀子さん(チュスジャ 元・在日の慰安婦裁判を支える会)
1949年生まれの在日2世。学校での民族差別、家での男尊女卑に居場所がなかった子ども時代。「成人したら帰化して日本人に紛れ込もう」と心に決めていたものの、就職差別を受け、日本から成人式の通知さえ届きません。1969年、民団主催の成人式で民族運動と出会うと、日本社会の理不尽さに怒りが爆発、「女だてらに」と言われながら民主化運動や人権運動に没頭しました。そして1991年、来日の際に肺気腫で倒れた金学順さんの看病を頼まれ、その苦悩を目の当たりにして、「慰安婦」問題は荷が重すぎると後ずさりしかけたとき、宋神道さんと出会います。
「在日の慰安婦裁判を支える会」発足当初から宋神道さんとの連絡や会計を担当し、会を離れた後も、宋神道さんが「スンジャ、スンジャ」と最期まで深い信頼を寄せていた朱秀子さんに、宋神道さんとの出会いを語っていただきます。
第6回 2019年11月17日(日)14時~16時
植民地主義に抗した朝鮮のフェミニスト~帝国の良妻賢母主義から公娼制まで
ゲスト:宋連玉さん(ソンヨノク 青山学院大学名誉教授、文化センター・アリラン館長)
日本軍「慰安婦」制度と公娼制や「公」の枠からはみ出た様々な形態の性売買、日本の廃娼運動と朝鮮の廃娼運動――様々なテーマ間のつながり・関係性を大切に、研究を続ける宋連玉さん。今回のセミナーでは植民地期のフェミニストたちに焦点を当ててお話しいただきます。
朝鮮の女性たちはいろいろな方法や思想で、日本の植民地主義に抗して闘ってきました。女性の視点を民族独立運動に加え、神社参拝を拒否して抵抗したり、社会主義思想に基づいて女性解放をめざしたり――そうした闘いの多様さが、日本ではほとんど知られていません。
これまで別々に論じられてきたテーマを結ぶ視点で植民地主義に抗した朝鮮のフェミニストに出会いなおします。