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wamセミナー 天皇制を考える(11)
植民地責任から問う 靖国神社、合祀の罪
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1991年に金学順さん(キムハクスン、日本軍「慰安婦」被害者)が日本で提訴した際に同行した李熙子(イヒジャ)さんは、記録の重要性を金学順さんから学んだといいます。熙子さんは1992年に被徴用死亡者連名簿を、1996年には留守名簿を確認し、中国で戦死した父が靖国神社に合祀されていることを知りました。なぜ遺族には何も知らせず、創氏名のままで、しかも韓国が独立した後の1959年に父は合祀されているのか? 靖国神社とともに、名簿を渡した日本政府・厚生省の責任についても、次々と記録を入手して追及してきました。
セミナー翌日の5月26 日には、第2 次靖国合祀取り下げ訴訟の東京高裁判決が予定されています。靖国神社に合祀を取り下げさせ、墓石に本名を刻みたい、どんなに日本の裁判所が理不尽でも、韓国の遺族と日本の支援者とともに闘い続ける、と語る李熙子さん。当日は、植民地歴史博物館が撮影・編集したこれまでの調査活動の映像を観てから、お話を聞きます。ぜひ、李熙子さんに会いにきてください。
日 時:2023年5月25日(木)18:00~20:00
お 話:李熙子さん(太平洋戦争被害者補償推進協議会代表)
通訳:金英丸(キムヨンファン)さん
会 場:wamオープンスペース(定員40名/予約制・先着順)
参加費:1000円
*本セミナーは、韓国の植民地歴史博物館と共催で行います。
*オンラインは後日配信のみになります。
お申し込みはGoogleフォームで。会場参加のみ電話での申し込みも可能です。
【ゲスト紹介】い・ひじゃ
1943年、韓国・江華島生まれ。日本軍に徴用された父親とは生後13ヵ月で生き別れ、1989年から太平洋戦争犠牲者遺族会に参加して父の死亡記録、合祀記録に出会う。2001年、父の合祀取消しを求めて東京地方裁判所に提訴。同年に設立された太平洋戦争被害者補償推進協議会の代表として、日本や韓国で提起された朝鮮人の強制動員に関わる数多くの裁判を実質的に支えている。