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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

wam de video 2016のお知らせ(4月15日~)

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wam de video 2016
「アジア解放」の美名のもとに インドネシア・日本軍占領下での性暴力
* wam de videoは、映像資料を通して特別展をより深く理解しようという企画です。
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場 所:wamオープンスペース(wamへの地図
参加費:各回800円(会員割引あり)
* 全3回、単回参加も可。事前予約は必要ありません。


第1回 4月15日(金) 18:30 ~ 20:30
映像が語る~インドネシア各地の「慰安婦」被害
トーク:池田恵理子(wam館長)
日本軍がインドネシアを占領した3年5ヵ月の間に、様々な女性たちが慰安所や日本軍駐屯地に監禁されて性暴力を受けました。1990年代半ばに映像で記録されたポンティアナック、バリクパパン、バンジャルマシン、チマヒなどの慰安所に入れられた女性たちや現地に駐屯した元日本軍兵士たち、女性国際戦犯法廷でのオランダとインドネシアの女性たちの訴えを通して、インドネシアでの性暴力被害の実態に迫ります。


第2回 5月13日(金) 18:30 ~ 20:30
声なき声に耳を傾ける~南スラウェシで「慰安婦」にされた少女たち
トーク:鈴木隆史(桃山学院大学兼任講師)
かつてセレベスと呼ばれた旧蘭領東インド(現在のインドネシア)スラウェシ島。そこでの海軍民政部による慰安所運営の実相は、公文書「南セレベス売淫施設(慰安所)調書」で明らかにされています。路上や自宅、綿糸工場などから拉致され、慰安所で日本兵に強かんされた被害者や現地の人びとへのインタビューの記録から戦後70年の被害者の人生に向き合います。
ゲスト紹介
1985年から6年間インドネシアに留学。インドネシア地域研究(漁村および海域社会)が専門。2013年度より2015年度まで、「東南アジア研究の国際共同研究拠点」のプログラム(京都大学東南アジア研究所)でインドネシア、南スラウェシでの「慰安婦」(日本軍による性奴隷)へのインタビューを行った。著書に『フカヒレも空を飛ぶ』(梨の木舎 、1994年)。


第3回 5月27日(金) 18:30 ~ 20:30 
映画になったインドネシアでの被害
トーク:渡辺美奈(wam事務局長)
日本で紹介されていないドキュメンタリー映画には、私たちが出会ったことのない「慰安婦」被害者が登場します。抑留所から連行されたジャン・ラフ・オハーンさんの被害に焦点をあてた「50 年の沈黙」(Ned Lander/1994年/豪/57分)や、昨年wamで写真展を開催したバニングとヤンセンによる聞き取り調査の様子もわかる「美しかったために」(FRANK VAN OSCH監督/2010年/オランダ/60分)などから、インドネシアでの被害を見ていきます。