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【4.29】wamセミナー 天皇制を考える(7):遠藤正敬さん

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wamセミナー 天皇制を考える(7)
天皇と戸籍

日 時:2022 年4月29日(金・休) 15:00~17:30
お 話:遠藤正敬さん
参加費:1000 円
会 場:wam オープンスペース(定員20 名/予約制・先着順)

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「戸籍」について考えたことはありますか? そもそも、戸籍ってなんのために必要なんでしょう? 氏を同じくする夫婦と非婚の子を単位として戸籍が編製される日本の制度は世界をみても類がありません。韓国の戸籍制度は個人の尊厳と男女平等に反するとして、2008年に廃止されました。「夫婦別姓は時期尚早」なんていう首相もいますが、戸籍制度そのものの廃止は、なぜ議論にならないのでしょう?

戸籍は血統の証明とされています。血統を唯一の根拠として存続しているのが天皇家です。秋篠宮家の眞子内親王は、婚姻によって初めて戸籍が作られて小室眞子さんになりました。そもそもなぜ天皇や皇族に戸籍はないの?「秋篠宮」って姓じゃないの? あれ、氏名っていうけど「姓」と「氏」ってどう違うんだっけ? これらの戸籍をめぐる疑問は、天皇制の歴史を振り返ると、そのからくりが見えてきます。天皇の「臣籍簿」にほかならないのが戸籍です。眞子さんは旧皇室典範にいう「臣籍降下」によって、戸籍を持つ者と同様に天皇の臣下になったといえるのです。近代日本の戸籍制度を、植民地支配を視野に入れて幅広く研究する遠藤正敬さんをゲストに迎え、戸籍を軸に天皇制を考えます。

【ゲスト紹介】えんどう・まさたか
1972年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。博士(政治学)。専門は政治学、日本政治史。現在、早稲田大学台湾研究所非常勤次席研究員。宇都宮大学、埼玉県立大学、東邦大学等で非常勤講師。著書に『近代日本の植民地統治における国籍と戸籍―満洲・朝鮮・台湾』(明石書店、2010年)、『戸籍と国籍の近現代史―民族・血統・日本人』(明石書店、2013年)、『戸籍と無戸籍―「日本人」の輪郭』(人文書院、2017年、第 39 回サントリー学芸賞賞)、『天皇と戸籍―「日本」を映す鏡』(筑摩書房 、2019年、近著に『犬神家の戸籍―「血」と「家」の近代日本』青土社、2021年)。

*オンライン参加は後日オンデマンド配信のみになります。
*会場でのご参加はマスクをご着用ください。
*新型コロナの感染状況によって、セミナー開催方法に変更の可能性があります。

参加のお申込み:Google フォームからお申し込みください。wamの2022年4月・6月のイベントにまとめて申し込めます。