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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

wam de video 2012 のお知らせ

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  wam de video 2012 のお知らせ
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wam de videoはwamの展示をより深く理解するために、映像作品を見ながら制作者や関係者からお話を聞く、とってもお得なセミナーです。
今回は、「フィリピン・立ち上がるロラたち」展に関わる2つのドキュメンタリー映画をセレクトしました。日本軍の性暴力被害者として、正義を求めて闘うロラ(タガログ語で「おばあさん」)たちを描いた作品と、現在のフィリピン社会の底辺で貧困と闘う子どもたちを追った作品です。
それぞれの監督からは、とっておきのお話を伺うことができます。ぜひ、ご参加ください。
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  日 時:第1回 2月17日(金)/第2回 3月16日(金)
  時 間:19:00~21:00
  会 場:wamオープンスペース
  参加費:1000円(維持会員は200円引き)
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■第1回 2月17日(金) 
『カタロゥガン! ロラたちに正義を!』
(2011年/80分)全編上映
【作品紹介】
太平洋戦争が始まった時、フィリピンはアメリカの植民地だったために否応なく日米の戦争に巻き込まれた。日本軍によって、フィリピン各地で「慰安婦」にされ、集団強かんに遭った被害女性たちは、1992年に名乗り出ると、日本政府を相手に尊厳を取り戻すための長く厳しい闘いを始めた。カメラは、そんなロラたちの姿を、マニラ首都圏、ルソン島・マパニケ村、レイテ島山間部の村に追った。
 
【トーク】竹見智恵子 たけみ・ちえこ(監督)
ジャーナリスト。女性の人権や日本の戦争責任に関心を持ち、フィリピンの「慰安婦」裁判や靖国合祀取消裁判等を長年取材してきた。1987年からレイテ島の農村を支援するNGO「水牛家族」のメンバー。著書に『登校拒否はとまらない』(三一書房)他、監訳書に『もうひとつのレイテ戦―日本軍に捕らえられた少女の絵日記』(ブカンブコン)。


■第2回 3月16日(金)
『ゴミ捨て場の子供たち』
(2007年/26分)全編上映
※『神の子たち』(2001年/105分)の短縮版です
【作品紹介】
舞台は、第二のスモーキーマウンテンと呼ばれるマニラ郊外のパヤタスごみ捨て場。スモーキーマウンテン近くに住み、ごみ山の中で貧しくとも誠実に生きる人々に密着した。ごみを拾って生計を助ける小さな子どもたち、過酷な環境の中でも新たに生まれてくる命、助け合う人々。今も変わらないフィリピンの貧困と、そこでたくましく生きる人たちの “命の輝き” を映し出す。
【トーク】四ノ宮浩 しのみや・ひろし(監督)
1958年生まれ。27歳で監督デビュー。『忘れられた子供たち スカベンジャー』(1995年)、『神の子たち』(2001年)、『BASURA バスーラ』(2009年)など。2009年にバスーラ基金を立ち上げ、マニラに「バスーラの家」(バスーラはタガログ語で「ごみ」)を建設、貧しい子どもたちの直接的支援も行う。現在は東日本大震災と原発の被害を追った新作を製作中。著書に『忘れられた子供たち スカベンジャー』(中央法規出版)、小冊子『放浪』など。