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戦時性暴力、「慰安婦」問題の被害と加害を伝える日本初の資料館

wam第10回特別展セミナーシリーズ―Vol. 2 沖縄戦を知る(※日付訂正しました)

 
※ セミナーの日付・曜日を訂正しました。ご注意ください!
 
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軍隊は女性を守らない―沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力
wam第10回特別展セミナーシリーズ Vol.2

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6月23日から始まった「軍隊は女性を守らない―沖縄の日本軍慰安所と米軍の性暴力」展を、より深く理解するための特別展セミナーシリーズです。 沖縄戦での「集団自決」、145ヵ所にのぼる慰安所設置と、今も続く基地周辺での米兵による性暴力。被害者・体験者の声に耳を澄ますと、国家や軍隊がいかに住民を守らないかがわかるようになり、戦争の構造が見えてきます。
【場 所】wamオープンスペース
【参加費】800円(入館料を含む。wam会員割引あり)

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Vol. 2 沖縄戦を知る

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日本中で唯一地上戦を経験した沖縄、本土決戦を遅らせるための捨石とされた沖縄――。
沖縄の戦後は、沖縄戦の凄惨な実相を少しずつ明らかにしながら、人々が戦争の記憶を取り戻していく過程でもありました。私たちが沖縄戦とその戦後史から学ぶべきことは何なのか、いっしょに考えてみませんか。
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10月20日(土)14:00~16:00
沖縄戦とは何だったのか
※日付を訂正しました。ご注意ください!

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お話:林博史さん(はやしひろふみ/関東学院大学教員)
1980年代後半から沖縄戦の研究を始めた林さんは、体験者の証言を集めるとともに、徹底して日米の資料を掘り起こし、人々の行動と意識を探ろうとしてきました。そこで「皇民化された沖縄の人々が日本軍に虐待され、死を強制された」という被害者イメージだけではとらえられない現実に出会ったと言います。この間の研究を通して見えてきた沖縄戦の実相を語っていただきます。
ゲスト紹介
1955年、神戸市生まれ。関東学院大学教員、日本の戦争責任資料センター研究事務局長。専攻は日本近現代史で、「慰安婦」問題、沖縄戦、BC級戦犯裁判の研究で知られる。著書に『裁かれた戦争犯罪―イギリスの対日戦犯裁判』(岩波書店)、『沖縄戦と民衆』(大月書店)、『BC級戦犯裁判』(岩波新書)、『沖縄戦―強制された「集団自決」』(吉川弘文館)、『米軍基地の歴史』(吉川弘文館)など。
 
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11月23日(祝)14:00~16:00
体験者に向き合い、伝えていくこと
※日付を訂正しました。ご注意ください!

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お話:謝花直美さん(じゃはななおみ/沖縄タイムス記者)
謝花さんは「女性であり、沖縄県人である」というジェンダーとマイノリティの視点から、一貫して沖縄戦の取材をしてきたジャーナリストです。「集団自決」の生存者や戦争孤児たちなど、文献資料からはこぼれてしまう声や、長い間沈黙せざるをえなかった人々の体験を伝えてきました。それは「本土」のマスコミへの痛烈な批判となり、戦後も沖縄を切り捨ててきた日本を静かに告発しています。
ゲスト紹介
1962年、沖縄生まれ。1990年、沖縄タイムス記者となり、社会部、通信部、学芸部などを経て、現在は特報チーム記者。沖縄戦、「集団自決」、沖縄戦後史などを担当。著書に『戦場の童―戦場の孤児たち』(沖縄タイムス社)、『証言沖縄「集団自決」』(岩波新書)、『観光コースでない沖縄』(共著/高文研)など。